世界と日本の風と土

世界と日本の風と土

日本とイギリスで農村計画を学ぶ女子学生のブログ。いかしいかされる生態系に編みなおしたい。

強さとしなやかさを纏うプロフェッショナリズムにあこがれて

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こんにちは!今年も高尾山の御護摩祈祷へ行って参りましたSaeです。

2022年、早くも12分の1がおわってしまって1月は幻のようですね。みなさんはどのように新しい年をスタートされましたか?

 

紅白みて、年越しそば食べて、初詣して、おみくじ引いて、お墓参りして、おせち食べて、お雑煮食べて、お昼寝して…お正月ってほんとに幸せ。こんな慣習がちゃんと残っているのも日本の良いところだなと思います。


一方で、消えつつある慣習もあるなぁと。
年賀状、みなさん書きました?私、実は今年1枚も書いてないんです…。小さいときは、お友だちから年賀状が届くのが楽しみだったので、スタンプやキラキラのカラーペンを駆使しながら、1枚1枚すごく時間をかけて手づくりしてました。が、SNSの到来とともに、“あけおめ ことよろ” メッセージしておけばいっか、という暗黙の了解に支配されてしまって、今となっては、いただいた年賀状だけ返すという有様です。

 

こんなひどく失礼な私にですね、毎年必ず年賀状を送ってくださる方が2人いるんです。中学生のときにお世話になったW先生と、高校生のときにお世話になったH先生。元気かなあ。毎年、応援メッセージをくださって、とても励まされています。ありがとうございます。といったところで、想いは届かないので、ハガキを送りたいと思います。(もはや寒中見舞いにもならんがな汗)

 

さて、そんなこんなでもう2月。残りの330日をどう生きようかという抱負をさくっと書いておきたいなと思います。

 

その前に、ブログの方針を少し。去年は、ブログの書き方が迷走しまくってました。自分のなかで、あんまり気軽に書けない感覚が強くて…コンテンツを決めたら決めたで力んでしまって、すごくまとめるのが大変だったし、特に理由なく書くときは、だ・である調になっちゃって、読み返したときに、なんか怖いな(笑)って落ち込んだり、あんまり良い感じじゃなかったです。スミマセン。

 

なので、今年はもう少し日常のおとも的な存在として、このブログと付き合っていきたいなと思っております。

 

はい。では本題の抱負ですが、私はここ数年1年を貫くテーマを決めています。大きな目標を掲げるんじゃなく、自分のあり方みたいな部分を意識しています。

 

2022年は「幹」

 

強くしなやかな「幹」を育てていく1年にしていこうと決めました。
なぜ「幹」かというと、昨年のテーマが「根」を張ることだったので、そろそろ地上に出て伸び伸びやっていく準備ができてきたかなという気持ちが芽生えたからです。あとは、バレエを観ていて、"しなやかさの中にある強さ" に魅了され、そこから着想を得ました。

 

いきなりバレエってなんのことやら、ですよね。ちょっと長くなるかもしれませんが語らせてください。

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エドガー・ドガ《ダンス教室》1974年(引用:https://www.artpedia.asia/edgar-degas/


私は7歳から18歳くらいまで地元の教室で細々とバレエを習っていました。あんまり上手ではなかったけど、全身を使って表現したり、周りと呼吸をあわせて一つの体系をつくったりするのが好きでした。なんといっても舞台袖が大好きで、華やかな衣装をまとってスポットライトの中に出ていく高揚感は一生忘れられないです。

 

大学受験を機にバレエをやめて、一時期はもう一度踊りたいなと思い、また教室へ通おうとしたこともありました。でも、金銭的にも体力的にも時間的にも工面するのが難しいとわかり、あきらめてしまいました。

 

不思議なことに、やめたらやめたで前よりも芸術としてのバレエに興味が湧いてきたんです。踊る側としてではなく、観る側として。そこからバレエ愛が炸裂しはじめました。現役のときにはなかなか気づけないものです、その奥深さに。

 

インスタグラムをはじめたらバレエダンサーの動画にドはまりしちゃって、舞台で観るよりも手先・足先、表情まで見れるし、スタジオでのレッスンの様子とか、それこそ私の大好きな舞台袖からストーリーズを流してくれるダンサーもいて、どんどんのめり込んでいきました。

 

 
 
 
 
 
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そこで気づいたのは、“この人ほんとに天才だなあ” と見惚れる何かを持ってる人、 “んああ~~” “くうぅぅぅ” と声にならない唸りが出てしまうほどの人って、テクニックじゃない。どれだけたくさんスピンスピンできたとしても、それだけで琴線に触れるような感動には至らないんですよね。


プロの何が違うかというと、「間」の使い方だなと思います。
動き方の緩急であったり、ほんの一瞬の目線の使い方、感情が伝わるような呼吸のしかた、音を引き連れるような空間の使い方。全部ひっくるめると「間」としか言いようがない。

 

どうしてそんなふうに「間」をあやつれるんだろう?と考えたときに、浮かんできたのが “しなやかさの中にある強さ” でした。

 

柔らかい けど 硬い
慎重 だけど 大胆
儚い けど 不朽


こういった一見対極にあるような性格が共存しているんです。

 

私がバレエを習っていたときは、とにかく体を柔らかくするようにトレーニングされて、柔らかいほど良いという感覚でいました。もちろん、バレエにとって柔軟性は不可欠なんですが、それだけじゃ深みのある表現はできません。プロの方のトレーニング動画をみていると、すごく体幹を鍛えることを大事にされているのが伝わってきます。強い体幹があるからこそ、柔らかい動きも激しい動きも出来るのだなと。

 

そんでもってバレエでは、腕の角度、足の角度、一つひとつのポジションが決まっていて正確さが求められるので、一瞬一瞬ピタっと型にハマるように動かないといけないのですが、その慎重さを感じさせない大胆さを持ち合わせているのがプロのすごいとところです。あの余裕はいったい…

 

そして、バレエは芸術だなという実感をもてるのは、舞台を観た後の余韻にあると個人的には感じています。一瞬のできごとのように思えた時間が、美しさの残像となって、ずっと自分のなかに残り続けるんです。こんな感動をくれるバレエダンサーは不朽の存在です。

 

私はバレエダンサーにはなれないけれど、強くしなやかな人間でありたい。そこに理想とするプロフェッショナリズムを描いているんだと思います、生き方の表現として。

 

そのために何ができるか、ですよね。
それについて思うのは日々の基礎練の大切さです。

 

私は毎日、二時間の基本レッスンをやっています。これは、私の舞台を支えている大事なレッスンで、一日基本レッスンを怠ると自分の身体が不調になるのがわかります。二日怠るとパートナーにわかります。そして、三日怠ると多くの人にわかります。
森下洋子さん

 

 
 
 
 
 
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私もバレエや楽器を習っていた時に「1日休めば3日後退する」と言われていました。どんなに立派なプロでも基礎は欠かさない。毎日の積み重ねが大事なんだと思います。

 

ということで、今月から自分なりに基礎練メニューを決めて取り組んでいます!

【毎朝】農村計画学の入門書or論文を読む ⇒ 用語・政策まとめる
【毎晩】英語のシャドーイング ⇒ 口が回るまでリピート

今年はイギリスでの調査もありますし(楽しみ!)、日本の農業農村政策とそれに付随する研究の動向は知っておかないといけないので、これらを欠かさずやることにしました。

 

あとは、ヨガもほぼ毎日やっています。研究者(のたまご)としての体幹と、文字通りの体幹、どっちも鍛えていこうという所存です。

 

この調子で残りの330日を、しなやかに力強く駆け抜けていきたいと思います!

 

では、また!
Have a nice day!