世界と日本の風と土

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日本とイギリスで農村計画を学ぶ女子学生のブログ。いかしいかされる生態系に編みなおしたい。

シューマッハ・カレッジにお試し入学!サスティナブルを五感で学ぶ大学院へ行ってみた(前編)

こんにちは!Saeです :) 
今回はちょっと変わったイギリスの大学院「シューマッハ・カレッジ」のショートコースに参加したときの経験をシェアします。


2年ほど前の話になりますが、今でも良い経験だったなと振り返ることが多くて、ずっとブログにまとめたいと思っていました。ネット上にはショートコースの体験談があまりなかったので、“シューマッハ・カレッジってどんなことするの?” とか “長期は難しいけど短期だったら行ってみたい!”という方の参考になったら嬉しいです。

 

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デボン州ダーティントンの風景

私は2019年3月から2020年3月まで、イギリスのニューカッスル大学に留学していたのですが、研究員という身分もあって、わりと自由に時間を使うことができました。せっかく1年間イギリスにいるのだから、ヨーロッパ中行きたいところは全部行こうと思い、旅に出ることも多かったです。


なかでも、イギリスに留学したら絶対に訪れたいと思っていた場所のひとつがシューマッハ・カレッジとその近くの町トットネスでした。どちらも、下にあるような記事を読んだことがきっかけで、興味を持つようになったと思います。


シューマッハ・カレッジってなに?という方は、ぜひ1つ目の記事を読んでみてね。

greenz.jp

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もともと草の根的な地域づくりや循環型の暮らしに興味があったので、これは自分の目で見て確かめなければ!と、居ても立っても居られず、シューマッハ・カレッジにお試し入学できる「Autumn Schumacher Experience 2019」に参加することにしました。


コース検索と申し込みはこちらから。
私が受講したコース以外にも「Organic Gardening for Soil Health(健康な土壌のための有機畑づくり)」や「Soulful Connection with Trees(木と魂でつながる)」、「Finding Your Voice Weekend(内なる声を見つける週末)」、「Gaia’s Kitchen(地球のキッチン)」など、ユニークなものがたくさんあります。どれもおもしろそう~。今はコロナ対応のオンラインコースも充実しているみたいです。


ちなみに、日本から行く場合は、ソーヤ海さん(日本にパーマカルチャーを広めている方)が定期的に日本人向けのツアーを企画しているようなので、気になる方はぜひチェックしてみてください。(参考までに去年の情報↓)greenz.jp

 

 

シューマッハ・カレッジへの行き方

シューマッハ・カレッジはイングランドの左下、デボン州に位置しています。

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私が住んでいたニューカッスルイングランドの右上なので、意外と移動が大変でした。イギリスって斜め移動がしづらいんですよね…。飛行機でエクセターまで飛ぶか、ロンドン経由の陸路で行くか悩んだ末、ロンドンに立ち寄ってから行くことにしました。
 

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ちゃっかりロンドン観光@グリニッジ天文台


朝9時にロンドンパディントン駅から出発して、12時前にはトットネスに到着。


標識を目印に坂をのぼっていくと…

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なんて可愛らしい町なの!!はい、テンションMAX~
ここからトットネス探検がはじまりました。地域のマーケットを見て回ったり、教会で地元の人たちとランチしたり、フォレストガーデンのお手伝いをしたり、パブでひとり飲みしたり、ああ懐かしい、尊い日々よ。この話は次回に。 


さて、トットネスを満喫したところで、バスに乗ってシューマッハ・カレッジへ向かいます。

 

無垢な自分と再会できた5日間

バスを降りてぽつんと。こんなところに本当に大学院があるのか?と若干不安になりながら歩いていくと看板が!よかった。

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シューマッハ・カレッジ産の野菜やお花が売られている


どんな出会いがあるかな、わくわくと緊張が入り混じる気持ちで集合場所へ。名前を伝えると「待ってたわよ!さあ中に入ってご飯を食べましょう。」と温かく迎えてくれました。

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シューマッハ・カレッジでの基本的な1日の流れはこんな感じ。

  7:15~7:45   瞑想(自由参加)
  7:45~8:30   朝ごはん
  8:30~8:45   全体ミーティング
  8:45~9:30   コミュニティグループ
10:00~13:00 朝のセッション
13:00~14:00 昼ごはん
14:15~18:30 昼のセッション
18:30~19:30 夜ごはん
20:15~21:30 夜のセッション

 

朝は瞑想やヨガなど、それぞれ心地よいかたちで1日をスタートさせます。朝ごはんを食べたら全体ミーティングへ。ミーティングといっても堅苦しい雰囲気は全然なく、先生から連絡があった後は、誰かが詩を読んでくれたり、みんなで身体を動かしたりします。


コミュニティグループというのは、共同生活で重要な家事分担のシステムです。5つのグループにわかれて、料理や掃除をローテーションで担当します。コミュニティでの役割を果たすことも、シューマッハ・カレッジで得られる大切な学びのひとつ。ちなみに、グループ名は、clay、wool、wood、willow、flax、ナチュラルで素敵だよね。


大学院とはいっても日本の大学みたいな講義はほとんどありません。朝、昼、夜のセッションを通して、Head・Heart・Handsをバランスよく使いながら、遊んだり踊ったり考えたり。個人の創造性を引き出す工夫がされています。


それでは、5日間どんな風に過ごしたのか、セッションの内容を中心に紹介していきます!

 

Day1 はじめまして

~プログラム~
昼:Opening circle, Introduction & Group photo
夜:Teaching Session - Sacred Activism

 

初日はオリエンテーション。参加者は、イギリス、ドイツ、イタリア、デンマーク、オランダ、チェコアメリカ、オーストラリア、ブラジル、日本の11か国から16人が集まりました。

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左上の2人は素敵なファシリテーター

~アイスブレイク~

緊張をほぐして打ち解けるためのアイスブレイクでは、言葉を使わないで目の色の順に並ぶゲーム。お互いに目をのぞき込みながら、ジェスチャーを駆使して1列に並んでいきます。普段、人の目をじーと見つめることなんてないので、ちょっと恥ずかしかったけど、瞳の美しさに吸い込まれていくような素敵な体験でした。黒、茶色、グレー、青、エメラルド、水色、世界各地から集まったみんなの目の輝きは本当に多様できれいだったなあ。

 

お次は、自分とつながりのある物を紹介するセッション。事前にメールで、自分自身と関係する物を持ってきてねと言われていました。私は、日本っぽいものが良いかなと思って、留学前に後輩からもらった名前入りのお箸を持っていきました。ほかのみんなは、お手紙や日記、編み物、ピンバッチ、顕微鏡、どこかの国の紙幣など。物に宿るストーリーを聞くと、特別なものに見えてくるから不思議です。

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~Sacred Activismについて~

夜はシューマッハ・カレッジに正規で通っている学生たちとSacred Activism(神聖な行動主義)について考えました。とはいっても、全然わからなかった…いまだに調べてもよくわからないけど。

 

Sacred Activism is a transforming force of compassion-in-action that is born of a fusion of deep spiritual knowledge, courage, love, and passion, with wise radical action in the world. The large-scale practice of Sacred Activism can become an essential force for preserving and healing the planet and its inhabitants.
The Institute for Sacred Activism

 

ということなので、地球や人の暮らしを守るために、知識、勇気、愛、パッションを融合させて変革力にしていくことらしい。マハトマ・ガンディーによる「非暴力・不服従運動」にも近いかもしれません。最近の例としては、イギリス発祥の環境保護活動「Extinction Rebellion」が話題にあがっていました。


実際にシューマッハ・カレッジへ行ってみてわかったのですが、思ったよりスピリチュアリティを重んじている学校でした。宗教というよりは哲学かな。宗教と哲学ってなにが違うんだ??と突っ込まれそうですが、私なりの解釈だと、神を信仰して自分(たち)の生き方を整えていこうとするのが宗教で、物事の本質を問うて多くの人が納得できる考え方を共有しようとするのが哲学ではないかなと思います。


シューマッハ・カレッジには、対立ではなく対話から相互理解を目指していこうという平和的な雰囲気がありました。

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ということでDay1終了~。
1日目は、メンバーの顔と名前を覚えて、カレッジの生活に身を慣らしたら、あっという間におわってしまった。はじめて来たのに不思議と安心感があって、心地よい場だなあと感じたのを覚えています。


ちなみに、宿舎はバストイレ付の個室で、とても過ごしやすかったです。周りが木々に囲まれていて、目覚めも気持ちよく、窓を開けるとフレッシュな森の香りに包まれます。

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Day2 地球は生きている

~プログラム~
朝:Teaching Session - Gaia theory
​昼:Deep Time Walk
夜:Gong meditation

 

~ガイア理論~

2日目は、ディープエコロジーの専門家ステファン・ハーディング博士によるレクチャーからはじまりました。ディープエコロジーっていうのは、ざっくりいうと、人間と自然は一体であり、すべての生命に内在的な価値があるとする考え方です。

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"The earth is alive not a dead ball. (地球は死んだ球体じゃなくて生きているんだよ)" とステファン博士が言うように、ディープエコロジー「ガイア理論」から影響を受けています。

 

ガイア理論とは:
地球と生物が相互に影響しあうことで、地球がまるでひとつの生き物のように、自己調節システムを備えるとする理論。1960年代に、イギリスの生態学者であるジェームズ・ラブロック氏が提唱した。
ガイア理論とは・意味 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

 

ディープエコロジーが唱えられた背景には、人間の視点から自然をコントロールしようとする人間中心主義への批判がありました。

 

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近代科学の父ガリレオ・ガリレイ


遡ること17世紀。人類史上、大変なパラダイムシフトの時代です。地動説を唱えたニコラウス・コペルニクス、それを実証するとともに物体の落下法則を導き出したガリレオ・ガリレイ、心と身体をわけて考える二元論を唱え「われ思う、故にわれあり」という言葉を残したルネ・デカルト、これらの法則を体系化し近代科学の礎を築いたアイザック・ニュートン


ほかにも色んな哲学者や科学者が出てきて、宗教問題も絡んだりして、ガチンコな議論が繰り広げられていたようです。そんななか、優勢となった考え方のひとつに、自然も人間も時計のように、一つひとつのパーツからできているという機械論がありました。


"We don't speak to nature anymore.(私たちはもう自然に話しかけない)"
科学的に世界を観ることに慣れてしまった人間たちは、数値で測れないものの存在を忘れてしまったのかもしれません。


とはいえ、科学の発展によって、西洋医学や情報通信技術が発達するなど、私たちの生活は格段に快適かつ便利になったのも事実。でも、行き過ぎた人間活動は、地球のキャパを超えています。

 

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引用:朝日新聞デジタル


日本でも毎年のように豪雨や土砂崩れ、地震などの痛ましい自然災害が起きていますね。気候変動の深刻化によって、今後、自然災害のリスクはさらに高まっていくと言われています。大地や大気の汚染も気候とつながっていますし、地球のキャパを超えた部分が全部、私たちの暮らしに跳ね返ってきています。


ここで、人間なんていない方がいいんじゃね?人類なんて滅びてしまえと、ディープエコロジーをディープに突き詰めすぎて、精神的自傷に走るのは、あまりにも極端ですし、つらいです。


だから、もう一度、自然との繋がり、地球とともにある暮らしに立ち直らないといけない。ドーナツのなかに収まる暮らしを目指さないといけないんです。


"We live in the Earth not on the Earth. (私たちは地球上ではなく地球のなかに生きている)"

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”Everything is verbing.”

これは日本語に訳しづらいんだけど、すべてのものはそのものであることをしているといったところかな。Verbingっていうのが名詞(Noun)を動詞(Verb)にするという意味の言葉で、例えば、ググるって日本語でもいいますよね。あれは、Googleという名詞をGoogle検索するという動詞に置き換えています。英語でも Let me google it. とか I'm going to skype my friend. みたいに使います。


つまり、私は私であることをしているし、小鳥は小鳥であることをしているし、石は石であることをしている。みんなそれぞれの存在を発揮している(役割を果たしている)ということだと思います。


花を愛でるみたいな気持ちを、人や自然や物や食べもの、あらゆるものに対して持っていたいな。逆にいうと、愛でることができるような存在に囲まれていたい。ちんけな世界に囲まれていたら、ちんけな自分にしかなれない気がしました。 

 

~地球の一生を歩く~

シューマッハ・カレッジといえばこれ!地球が生きてきた46億年の歴史を4.6kmにたとえて歩く「Deep time walk」

46億年=4.6km
1億年=100m
100万年=1m
1万年=1cm
1000年=1mm
100年=0.1mm

想像してみてください。一歩(50cm)踏み出したら50万年をひとっ飛び。すごいスケール感ですよね!

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シューマッハカレッジの裏手にあるフットパスの小さな入り口から、46億年の大冒険がはじまりました。神秘的な森のなかへ…

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ずんずんと進んでいきます。一歩一歩が50万年だと思うとすごいスピードです(笑)

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1km(36億年前)ほど歩いたところで、ステファン博士が立ち止まり、みんなに目に見えないコップを配りはじめました。そして、ポンっと、シャンパンを開ける素振りをして、注いでくれます(ジェスチャー)。

みんなとエアCheers!生命の誕生です!!!!

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私たちの遠い遠いご先祖さま。とはいってもバクテリアですが(笑)1km歩いてやっと出会えました。なんだか生命が尊くなります。

ここからさらにずんずんと進んでいきます。

気持ちのよい開けた場所に出ました!景色の移ろいが地球の人生の機微のようで、とても美しいです。

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川のほとりで一休み。だいたい2km(約26億年前)ぐらいの地点でしょうか。ここらでシアノバクテリアが大量発生しはじめます。シアノバクテリアというのは、光合成をしながら、せっせと酸素をつくってくれる優秀な藻です。海のなかからボコボコと出てきた酸素は大気中に広がり、長い年月をかけてオゾン層を形成していきます。

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そこから500mほど歩くと、ミトコンドリアが誕生します。ミトコンドリアは、酸素を使って身体に必要なエネルギーをつくりだします。発電所みたいな役割をもつ細胞小器官です。ミトコンドリアが誕生したということは、つまり、これまでバクテリアなどの原核細胞しかいなかった世界に真核細胞が現れたということなんです!(生物やってないとちょっと難しいね)

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引用:真核生物とは?種類や原核生物との違いは?おすすめの参考書も解説! | HIMOKURI

ちなみに、ここで初めて知ったのですが、ミトコンドリアのDNAって100%母親からの遺伝らしいですよ。父親のミトコンドリアDNAは受精時に壊れてしまうのだとか。


さあ、ここから後半戦。私たちが知っている生きものたちはいつ出てくるのでしょうか。しばらく移動します。。。

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どんどん進みます。牧草地が美しいですね~。だいぶ人の手が加わった景色になってきました。

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まだまだ進みます。おお、建物が見えてきました。だいぶ現代に近づいてきた感じ。

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結構歩いたけど、まだまだ進みます。これはダーティントンホールとよばれる中世の邸宅で、今は宿泊施設や結婚式会場、シューマッハカレッジの勉強室として使われています。

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さあ、ついに、ゴールまで500mをきりました!たたみかけるように進化のラッシュが起こります!!ここからめちゃくちゃワクワクした!

ラスト500m カンブリア大爆発
ラスト400m 生物の陸上進出
ラスト360m 大森林の形成→後の石炭
ラスト300m 爬虫類
ラスト250m 恐竜
ラスト225m 哺乳類
ラスト65m   隕石落下!恐竜絶滅!
ラスト4m  アウストラロピテクス
ラスト2m  ホモ・ハビリス 石器を使用
ラスト1.8m  原人 火を使用 
ラスト50㎝  ネアンデルタール人 芸術性を発揮か

そして、ラスト30cmに。みんなが見守るなか、ステファン博士は定規を取り出しました。このなかに人類の歴史がすべて収まってしまうなんて…4.6kmを歩いてきた身には、とてもとても短く、ちっぽけなものに感じられます。

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ラスト20㎝   ホモサピエンス
ラスト6.5cm 最古の洞窟壁画
ラスト1㎝     農耕がはじまる
ラスト5㎜     ストーンヘンジ、ピラミッド
ラスト0.4㎜  科学革命
ラスト0.2㎜  産業革命

\\\\ ゴール ////

 

駆け抜けたー!ようにみせかけて、最後はちまちま進みました(笑) 大きな一歩だったはずが、最後には小さな1メモリになっていて、現代に引き戻された瞬間に、大いなる静かな感動に包まれました。


Deep time walkの大冒険が終わった後は、なんだか一歩一歩が大切に感じられて、未来に進んでいくような感覚でした。

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~ゴングで瞑想~

夜はゴングの波動でメディテーション。これがとてもとても心地よかった!ゴオオオオオオン、グオングオングオン、ゴゴゴゴゴゴゴ・・・と、いろんな音の粒が体の内部から表面までを揺らして通り過ぎていくような感覚です(笑) 言葉じゃ伝わらないので、ぜひとも体験していただきたい。

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はい!ということでDay2終了ー!
2日目はすんごいボリューミーでした!頭と心をフルに使って、お腹いっぱいすぎる。ここに載せているのは、ほんの一部だし、文章では到底伝えきれない!この全身の細胞が覚醒していく感じ。無意識に自分の感性が引き出されていくのがまた、おもしろいんだよね~。いやあ、ブログ書いてて思い出してきた。

 

後編へつづく

ほんとは5日分ぜんぶ一つのブログにまとめようと思ったんだけど、書きはじめたら、あれもこれも止まらなくて(笑) ブログ書いててこんなに楽しいことはないよ。過去の感覚が蘇ってきたし、振り返って学び直した部分もたくさんありました。


ここに書いていることはあくまで私個人が感じたことなので、どれだけ参考になるかはわからないのですが、これだけは確かです。シューマッハ・カレッジは、自分自身にとって意味のあるものや、内側に眠る大事な感性に気づかせてくれる場所です。等身大の自分でいられる場所ともいえるかもしれない。

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"Man is small, and, therefore, small is beautiful.(人間は小さいものである。だからこそ、小さいことは素晴しいのである。)"


シューマッハ・カレッジの名前の由来となった経済学者エルンスト・フリードリヒ・シューマッハーの言葉です。彼は1970年代に、大量消費に支えられた経済成長は、エネルギーの枯渇をまねき、自然資本を食い潰し、人間性を浸食していくと批判し、人間の身の丈にあった経済を進めていくべきと訴えました。それから50年が経った今、私たちは身の丈にあった暮らしができているでしょうか…To be continued。


後編は、Day3(オーガニックファーム・粘土あそび・ビートルズナイト)、Day4(アフリカンダンス・踊りまくり歌いまくる)、Day5(言葉の力・お別れの時)、シューマッハカレッジの美味しすぎる食事の4本立てでお送りします。お楽しみに!

 

後編はこちら↓↓↓windtosoil.hatenablog.com