世界と日本の風と土

世界と日本の風と土

日本とイギリスで農村計画を学ぶ女子学生のブログ。いかしいかされる生態系に編みなおしたい。

自分に問いかけることが未来をつくる

気づけば帰国して3カ月。セーターにダウンを着ていたのに今はタンクトップに短パンだ。気温も湿度もとっくにイギリスの夏を超えている。先月から少しずつ外に出て、人とも会うようになって、自分が思っているよりも外は日常だった。あなぐらに引きこもっていたクマが新たな春に目覚めてほかの生き物たちの輪の中に戻っていく気持ちってこんな感じかもしれない。

 

自粛期間中なにしてた?みたいな話になるので思い返してみると、「いろいろ考えてた。あと畑やることになってその準備。」それだけかよって思ってしまう自分もいるが、そんなもんだ。研究も就活も放置しているけど、けっこう幸せに生きている。4月はコロナに頭を侵食されて色んな不安があった、5月は学振の申請に没頭、6月は社会復帰して街の変化を楽しんだ。1か月単位で動いている感覚だから、前の自分に比べたらすごいゆっくりだけど、不思議と罪悪感はない。あ、そういえばこのブログも5月にはじめた。凝り性が爆発してしまって、一つひとつの記事に時間をかけちゃった。でもいいんだ。所詮、自己満だから。

 

日本って、外に出るとすごく時間の流れが早いというか、スピード感がすごくて、ほっと一息つける場所が少ない。自分の時間をたっぷり使える今は、イギリスにいたときの延長みたいでほっとする。家族に負担をかけたくはないから、自立する術は見出さないといけないけれど、それ以外は”やらなきゃ”って思うことはあんまりない。漠然とした不安とか世間体に感情を駆り立てられることはやめた。開き直ったともいえる。それでいいんだ。自分のために生きれることに感謝して生きていく。そうする方が周りにも優しくなれる気がした。

 

何がしたいかなんて、今の連続の中で変化する。未来はすべて今だった。明日が来たことなんてない。いつも今だ。時間の流れをつかさどるものって何だろうって考えたんだけど、その時々の自分の意思決定かもしれない。じゃあ意思をつくるものは?ー問いだと思う。どんな問いを自分に投げかけるか。それだけで自分も人生も未来も変わってしまうんだろうな。

 

今日も近所の子どもたちの声が団地にひびいている。
\グッとっパーでわかれましょっ/
彼らは今を楽しんでいる。自分は今を楽しめている?そう問うことができる時間が未来だと思えた。

最近話題のサーキュラーエコノミーってなに?おすすめのサイトも紹介!

こんにちは!最近部屋の模様替えをして、マンネリ化したおうち時間が少しリフレッシュされましたSaeです。

今回は、ここ数年でよく耳にするようになったサーキュラーエコノミー(Circular Economy)についてまとめたいと思います。Withコロナの時代で人や物の移動が制限されている今、新しい経済モデルとして益々注目が高まっているようです。特にヨーロッパでは、今後の社会経済復興にあたって、脱炭素に向けた気候危機対策の推進や感染症・災害に強い経済モデルへの移行を目指す「Green Recovery」の考え方が広まっています。きっとサーキュラーエコノミーはこれからの時代をつくる大きな指針になること間違いなし!ということで、サーキュラーエコノミーとはいったい何なのか、具体的にはどんな取組が行われているのか探っていきます!

サーキュラーエコノミーとは?

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サーキュラーエコノミーは日本語に直訳すると「循環型経済」ですが、資源を減らすあるいは使いまわす意味の3R(リデュース、リユース、リサイクル)の考え方とは異なる概念のようです。具体的に、どのような意味なのでしょうか。サーキュラーエコノミーを推進する各団体による定義を集めてみました。

 

ELLEN MACARTHUR FOUNDATION(エレン・マッカーサー財団)

Looking beyond the current take-make-waste extractive industrial model, a circular economy aims to redefine growth, focusing on positive society-wide benefits. It entails gradually decoupling economic activity from the consumption of finite resources, and designing waste out of the system. Underpinned by a transition to renewable energy sources, the circular model builds economic, natural, and social capital.
(サーキュラーエコノミーは、現在の”取ってーつくってー捨てる”産業モデルを超えて、社会全体の利益に焦点をあてながら、成長を再定義することを目的としています。それは、有限な資源の消費から経済活動を徐々に切り離し、廃棄のないシステムを設計することを伴います。再生可能エネルギー資源への移行に支えられながら、サーキュラーモデルは経済的、自然的、社会的資本を構築します。)

 

 IDEAS FOR GOOD

サーキュラーエコノミー(循環型経済)とは、従来の「Take(資源を採掘して)」「Make(作って)」「Waste(捨てる)」というリニア(直線)型経済システムのなかで活用されることなく「廃棄」されていた製品や原材料などを新たな「資源」と捉え、廃棄物を出すことなく資源を循環させる経済の仕組みのことを指します。

 

CIRCULAR ECONOMY JAPAN

資源や製品を経済活動の様々な段階(生産・消費・廃棄など)で循環させることで、資源やエネルギーの消費や廃棄物発生を無くしながら、かつその循環の中で付加価値を生み出すことによって、経済成長と環境負荷低減を両立するための国際的かつ協調的取り組みです。

 

どの定義にも共通しているのが、廃棄物を出さないという点。それも、これまでのように使い終わったものを資源として再び使うという3R的発想ではなく、そもそもの原材料調達・製品デザインの段階から資源の再利用を前提としているのが特徴だとわかります。

 

なぜサーキュラーエコノミーが重要なのか

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オランダ政府From a linear to a circular economyより引用

電球ってなんで突然きれるんだろう?これだけ技術が発展しても壊れない物をつくるのは難しいのかな。なんて思ったことはありませんか?電球じゃなくてもパソコンやスマホだって、もう十分に何十年も使える技術は確立されているんじゃないでしょうか。でも、それらを製造する企業からすると、壊れない設計にしたら物が売れなくなるから困ってしまうわけです。こうやって、会社の利益のために意図的に製品寿命を縮めることを「計画的陳腐化(Planned Obsolescence)」というそうです。

 

今の社会には、本来ならもっと長く使い続けられるのに計画的に陳腐化された商品であふれかえっています。もったいないのかけらもないですね。どうしてこうなってしまったのでしょうか。

 

サーキュラーエコノミーの考え方では、この原因を「Liner economy(リニア型経済)」にあるとしています。さかのぼれば産業革命以降、人びとは無限に資源があるかのごとく、大量生産・大量消費・大量廃棄の直線型の構造に依存して暮らしてきました。それが資本主義経済や成長志向との相性も抜群だったので、より多く作り、より多く売り、より多く所有する仕組みで今も世界がまわっています。

 

しかし、こうしたリニア型経済の限界が見えてきているんです。国連の推計によると、2050年には世界人口は98億人になるとされています。当然ですが、人口が増えれば、その生活を支えるために必要な資源の量も多くなります。その資源はどこからもたらされるのか、そう地球です。人口が増えようと地球は1つだけしかありません。世界人口が78億人の現在で既に地球1個分におさまっていないことがエコロジカル・フットプリントなどの指標からわかっています。
また、効率性を重視するリニア型経済のひずみとして、気候変動や海洋プラスチックによる環境汚染、森林伐採による生物多様性の破壊といった問題が加速しています。

 

こうした流れから、地球上のすべての人がプラネタリー・バウンダリー(地球の環境容量)の範囲内で、環境的に安全で社会的に公正な生活をおくるための一つの経済的手段としてサーキュラーエコノミーが注目されているんです。

 

サーキュラーエコノミー3つの原則

では、どうやってサーキュラーエコノミーを実現していけばよいのでしょうか。ここでエレン・マッカーサー財団が定める3つの原則が適用されます。

1.廃棄と汚染を出さない設計(Design out waste and pollution)

Waste and pollution are not accidents, but the consequences of decisions made at the design stage, where around 80% of environmental impacts are determined. By changing our mindset to view waste as a design flaw and harnessing new materials and technologies, we can ensure that waste and pollution are not created in the first place.
(ゴミと汚染は偶然に生まれるものではなく、環境インパクトの80%が決まるデザインの段階で決定されています。私たちのマインドセットをゴミはデザイン上の欠陥であるという見方に変えて、新たな材料とテクノロジーを活用することで、ゴミや汚染が最初から発生しないようにすることができます。)

 

2.製品と原料材を捨てずに使い続ける(Keep products and materials in use)
We can’t keep wasting resources. Products and materials must be kept in the economy. We can design some products and components so they can be reused, repaired, and remanufactured. But making things last forever is not the only solution. When it comes to products like food or packaging, we should be able to get the materials back so they don’t end up in landfill.
(資源を無駄に使い続けることはできません。製品と材料は経済のなかに維持されなければならないのです。いくつかの製品や部品は、再利用、修理、再製造できるようにデザインすることができます。ただし、物を永遠に維持できるようにすることだけが唯一の解決策というわけではありません。食べものやパッケージなどの製品に関しては、最終的に埋め立てられないようにし、原材料を取り戻すことができるはずです。)

 

3.自然のシステムを再生する(Regenerate natural systems)
In nature, there is no concept of waste. Everything is food for something else - a leaf that falls from a tree feeds the forest. Instead of simply trying to do less harm, we should aim to do good. By returning valuable nutrients to the soil and other ecosystems, we can enhance our natural resources.
(自然界にはゴミという概念はありません。木から落ちた葉が森を養うように、すべてのものは他の何かの栄養となるのです。単純に害を少なくしようとするのではなく、良い行いを目指すべきです。貴重な栄養素を土壌や他の生態系に戻すことによって、私たちの自然資源を豊かにすることができます。)

 

まとめると、最初からゴミや汚染を出さないデザインをすることによって、製品を経済の中でできるだけ多く繰り返し使用し続け、自然にとってもプラスになるようにすることがサーキュラーエコノミーの実現に不可欠ということになります。

 

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「バタフライ・ダイアグラム」Circular Economy Japanより引用(原図はInfographic Circular Economy System Diagram

この3原則に基づいて、サーキュラーエコノミーのモデルを図にしたものが「バタフライ・ダイアグラム」です。左側の緑色ループは生物的サイクル、右側の青色ループは技術的サイクルを表しています。生物的サイクルでは、資源は消費され再利用され最後は堆肥や嫌気性消化により生物圏に戻り新しい生物資源の栄養となります。一方、技術的サイクルでは、資源は利用され修理・再使用・再製造・リサイクルによって経済活動の中で可能な限り使い続けられます。

 

いずれも重要なのは、できるだけループを内側にとどめて使用し続けること。ループが外側に移るほど価値が失われていくからです。たとえば、使用済みのパソコンから原材料を取り出して新しいものをつくり直すよりも、それを修理して使い続ける方がより多くの価値を維持することができます。だから、一番外側にあるリサイクルは最終手段なんですね。たしかにリサイクルによって廃棄を防ぐことはできますが、リサイクルのために製品を分解して原材料まで戻してしまうと、それまでの製品づくりに投入されたエネルギーや人件費などの労働力が無駄になってしまいます。さらに、リサイクル自体にも新たなエネルギーやコストがかかってしまいます。

 

こうしてサーキュラーエコノミーでは、徹底的に製品の原料調達から設計、製造、使用後のプロセスまでがデザインされています。

 

サーキュラーエコノミーの課題

とはいえ、これまでのリニア型経済をサーキュラーエコノミーに移行することは簡単ではなさそうです。既にサーキュラーエコノミーを政策目標とし取り組んでいるヨーロッパでは、以下のような点が課題としてあげられています。


✔市場が外部性を取り込んでおらず、サーキュラーエコノミーに競争優位性がない
✔リニア型からサーキュラー型への移行により失業リスクにさらされる人々に対するリスキリング(再訓練、職業支援)が必要である
✔サーキュラーエコノミーは環境負荷を下げるための手段であり目的ではない
✔素材によっては修理や再利用、リサイクルが難しいものがある
ガイドラインが構築されておらずサーキュラーエコノミーへの移行が滞っている

 

サーキュラーエコノミーに移行しようとすると、製品の修理やリサイクルに、より多くのコストや労働力が必要になるため、企業や消費者にとってサーキュラーモデルを選択をするインセンティブが小さいのが現状のようです。また、リペア・リサイクル工場が増えて、修理してもらうために地球上に物が行き交うことになれば本末転倒ですよね。ゴミを出さないことに加えて、地域循環の視点も重要になっていきそうです。

 

世界の動き

こうしたサーキュラーエコノミーの課題を乗り越えていくためには、実践的で革新的なビジネスの台頭が期待されますが、政策的支援も重要です。実際に世界では、政策的にサーキュラーエコノミーを推進していこうという動きが欧州諸国を中心に高まっています。

EU
・「サーキュラーエコノミーパッケージ」(2015年12月)
目的:新しいビジネス領域の創出とSDGs(持続可能な開発目標)達成
目標:2030年までに都市廃棄物の65%、包装廃棄物の75%をリサイクルし、全種類の埋め立て廃棄物を最大10%削減する
優先分野:プラスチック、食品廃棄物、希少原料、建築・解体、バイオマス
参考【ヨーロッパ】欧州委員会、EUの新サステナビリティ戦略「サーキュラー・エコノミー・パッケージ」を採択 | Sustainable Japan


・「欧州グリーンディール」(2019年12月)
目標:2050年までにCO2排出量を実質ゼロにする(この中でもサーキュラーエコノミーは柱の一つとされている。)
参考欧州グリーンディールとは・意味 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD


■オランダ
・「A Circular Economy in the Netherlands by 2050」(2016年9月)
目標:2050年までに100%サーキュラーエコノミーを実現する
参考オランダ 2050年までにサーキュラーエコノミー100% | Circular Economy Lab JAPAN


アムステルダム
・「Amsterdam Circular 2020-2025 Strategy」(2020年4月)
目標:2030年までに新たな原材料の使用を半分にし、2050年までに完全なサーキュラーシティになる 
参考アムステルダム市が公表した「サーキュラーエコノミー2020-2025戦略」の要点とは? | Circular Economy Hub - サーキュラーエコノミーハブ


フィンランド
・「Leading the cycle ー Finnish road map to a circular economy 2016-2025」(2016年)
目標:2025年までにサーキュラーエコノミーのグローバルリーダーとなる
参考フィンランドのサーキュラー・エコノミーに向けてのロードマップ(2016~2025)|幸せ経済社会研究所


■英国
>ロンドン
・「London’s Circular Economy road map」(2017年6月)
目標2036年までにサーキュラーエコノミーへ移行する
参考【欧州CE特集#30】サーキュラーエコノミーは、コミュニティにも恩恵をもたらす。LWARB「Circular London」に学ぶ、循環型都市への道のり | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

スコットランド
・2019年11月に「Circular Economy Bill」を提出
参考スコットランドの住民は、サーキュラーエコノミーを望んでいる。環境世論調査 | Circular Economy Hub - サーキュラーエコノミーハブ


■ドイツ
・「German Resource Efficiency Programme II: Programme for the sustainable use and conservation of natural resources」(2016年3月)
目的:天然資源の抽出と利用をより持続可能なものにし、長期にわたる生命の自然的基盤を守ることにより将来世代に対する責任を果たす

参考【欧州CE特集#17】Circular Berlinに聞く、ベルリンのサーキュラーエコノミーの今 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD


■ベルギー
ブリュッセル
・「Be Circular - Regional Programme 2016–2020」(2016年3月)
目標:環境目標を経済機会に変える、可能な限り地元で生産するために経済をブリュッセルに移転し、移動を減らし、土地利用を最適化し、ブリュッセル住民のために付加価値を生み出す、雇用創出を支援する
参考Be Circularブリュッセル、ベルギー | Circular Economy Lab JAPAN


■イタリア
・「Towards a Model of Circular Economy for Italy - Overview and Strategic Framework」(2017年)

■フランス
・「Circular Economy roadmap of France: 50 measures for a 100% circular economy」(2018年4月)
サーキュラー・エコノミーを促進するための法律Loi du 10 février 2020 relative à la lutte contre le gaspillage et à l'économie circulaire」(2020年2月)

ギリシャ
・「National Action Plan on Circular Economy」(2018年12月)

ポルトガル
・「Leading the transition: a circular economy action plan for Portugal

スロベニア
マリボル
・「Strategy for the Transition to Circular Economy in the Municipality of Maribor

 

ちなみに、日本では「第四次循環基本計画」(2018年、環境省)と「循環経済ビジョン2020」(2020年、経産省)が策定されています。
「第四次循環基本計画」では、①地域循環共生圏形成による地域活性化、②ライフサイクル全体での徹底的な資源循環、③適正処理の更なる推進と環境再生などが掲げられており、の実現に向けた2025年までの施策が示されています。一方、今年策定されたばかりの「循環経済ビジョン2020」では、①循環性の高いビジネスモデルへの転換、②市場・社会からの適正な評価の獲得、③レジリエントな循環システムの早期構築の3つの観点から、環境と成長の好循環に向けた基本的な方向性が提示されています。
これまで、環境政策については環境省経産省の意見がぶつかる場面がみられていましたが、サーキュラーエコノミーへの移行という共通の目標をもって、協働して取り組んでいくことを期待しています。

 

まとめ

今回は、サーキュラーエコノミーの概念について世界の動向とあわせてまとめました。日本でお馴染みのリデュース・リユース・リサイクルや循環型社会という考え方との親和性も高いので、私たちの暮らしの中でも環境×経済の視点がますます重視されていきそうですね。引き続きヨーロッパの実践的な取組には目をひからせていきたいと思います。

 

この記事は下記のサイトを参考にしています。各国におけるサーキュラーエコノミー の動向や関連コンテンツが掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください!

学生×社会人のZOOM座談会(がくしゃか)「影響範囲のエッジで踊れ 」by濱口秀司さん

心が動いた言葉をログするココログシリーズはじめました。

私、普段から色んな人の話を聞いたり勉強会的なのに参加するのが好きで、ステイホーム期間中もしょっちゅうオンラインイベントに参加しているんですが、いいお話を聞くと、そのメモを何度も見返しては、この人のこの言葉ささったわ~と浸っているんです。せっかくなら、そのメモを公開して、私自身が感銘を受けた言葉について、なんで心が動いたのかを深堀っていく作業をしてみようと思い立ちました。完全に自分との対話であり、自分のためのログなので、読み手置いてけぼりになる可能性大ですm(__)m

 

記念すべき第一回は、コロナ禍で悩める学生を元気づけようという企画「学生×社会人のZOOM談会(がくしゃか)」より、心動いた言葉たちをログします。

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Facebookのイベントページより引用

”今を全力で楽しみながら働いている社会人”に会えるということで、前から気になっていた「がくしゃか」。オンライン耐性がなかった4月5月は、知らない人たちと3時間も働き方について話すなんて無理~と思っていたのですが、三度目の正直でついに参加してきました。

結果…めっちゃいい話きけた!!!!!!!
 

何がいいって、キャリアとか就活とかそんな話じゃなくて、生き方の話を聞けたから。やっぱり、自分の感性にしたがってやりたいからやるっていう内発的な動機が大事なんだなって思った。成功の定義の話もそうだし、イベントの運営とか、まちづくりとか、色いろお話したけど、結局はみんな同じことを言っているように聞こえました。

そんでもって、ナイトセッション!!これは激アツでした。正直、このイベントに参加するまで濱口秀司さんという方を存じ上げていなかったのですが、この人まじでやばい。すごすぎて変態的思考の持ち主なのに普通のおっさんに見える。それが余計にすごみを増している。こんな偉大な方のお話を生で聴くことができたのは本当に幸運でした。濱口さん、運営のみなさまに感謝。

 

全体のプログラムはこんな感じ。

=昼の部=

テーマ:「これから何を目指したら良い?」と悩んでいるあなたへ

日時:2020年6月13日(土)12:00~16:00

0.学生からの告知タイム

1.オープニングトーク~成功の定義とは~

  麻生要一さん(アルファドライブCEO/ゲノムクリニックCo-CEO)

2.パネルディスカッション

  麻生要一さん(アルファドライブCEO/ゲノムクリニックCo-CEO)

  田中克明さん(宇宙ロボット博士/amulapo代表取締役

  森原まやさん(Googleマーケター/長屋ゲストハウス共同オーナー)

  友光雅臣さん(天台宗の僧侶DJ/寺社フェス向源代表)

  松元絢さん(マインドフルネストレーナー/フリーランス

3.グループトーク

  友光雅臣さん(天台宗の僧侶DJ/寺社フェス向源代表)

  白川裕也さん(仙台市役所起業支援担当)

4.交流会

 

=夜の部=

テーマ:新しい価値を生み出すために必要なこととは

日時:2020年6月13日(土)20:00~23:00

ゲストイノベーションの鬼 濱口秀司さん(ビジネスデザイナー、monogoto CEO、Ziba Exective Fellow)

成功の定義とは?

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起業家兼投資家兼経営者である麻生さん。本業4つに兼業7つという話もあり、新規事業めっちゃ立ち上げていて、すごい人感が半端ないのですが、「成功なんてものはない」と言い切っておりました。「今描く成功が成功とは限らない」という話は、まあそうだよなっという感じ。そもそも、成功かどうかって自分じゃなくて人が勝手にそう思うだけなのかもしれない。やってる本人はやりたいからやってるだけだったりする。だから、以下3つのことを意識するのが大事だと言っているんですね。

1.世間体という判断軸を捨てろ
 「最大の敵は世間体!なぜなら世間体は過去の価値観からできているから」世間体によって評価軸が自分から離れていってしまうと人は頑張らなくなると。とはいえ、人は過去から学ぶし、嫌でも世間から評価されていると思う。それに、他者に評価されることで頑張れる時もあると思う。だから、世間体を無視することはできない(麻生さんも世間体を捨てろとは言っていないしね)。世間の評価が自分自身の価値みたいに思わなければ良いんじゃないかな。世間体の中身としては「親、先生、まわりのみんな、人気ランキング」って言ってて、私は幸いなことに周りから応援してもらえることが多くて、敵だと思ったことはなかったなあと。多少、”まわりのみんな”がやってることに気をとられたりはするけど、結局、最大の敵は自分自身
 あと、「自分の感性だけを信じて選択することが大事」とも言っていた。信じられるだけの感性が育っていればいいがな…。私も感性に従うのは大事だと思うけど、感性ってそもそも何?みたいな。自分だけで考えていてもぼんやりしていて、他者と話すなかで見えてきたりするよね、”あぁ自分にとってこれが大切なんだ”という感じで。とりあえずやってみるっていうのも手かもしれない。選択するって言われると、なんだか大きな決断っぽく聞こえるけど、毎日何しようかなって小さな選択はしているわけだから、なんとなく興味あることはすぐやってしまえばいい。そこから感性が見えてくる気がする。

2、過去じゃなく未来に生きろ
 「コロナウイルスのような強烈な課題があるときこそチャンス!未来つくりたい放題」これにはちょっと違和感だったかも。そういえるのは新規事業とかいっぱい立ち上げて来た人だからだとは思う。まず、ピンチはピンチでしかない。未来も予測できない時代と言われいているなかでは、本当は過去でも未来でもなく今を生きることが大事なんじゃないかと思ったりもする。個人的には、最近過去のことにも興味が出てきてしまって、世界史学びなおしてるんだけど、どうして今の世の中がこうなっちゃったのかを知るには過去をみるのが大事だと思う。
 「10~20年のサイクルで技術革新による激動の時代がくる」というお話で、馬車が自動車に変わるまで13年、iPhoneが発売されてから今年で13年、と例を示してくれて、おお確かにとなったんだけど、自分がすすんでテクノロジー分野での未来をつくるのに関わっていきたい!という気持ちにはならなかった。むしろ、里山の循環とか、モノを無駄にしない暮らしとか、顔の見える関係を大事にする地域のあり方とか、そっちの方に興味があるから、過去の思想をどうやって今や未来に活かせるかを考えちゃう。「SFの世界は必ずやってくる(Amazonドラマ『UPLOAD』)」と聞いて、わくわくするよりもちょっと怖いなって思ってしまった。。

3、すべてを機会と捉えてただ全力でやれ
 これは本当にその通りだと思います。麻生さんはビジコンに出て、それまでお金のことを考えるのは汚いと思っていたのが ”お金が流れるところに幸せが流れる” という言葉をきいて人生変わったって言っていた。そこから世界一の経営者になることを目指して、色んな事業を立ち上げているそうだけど、一貫しているのは「未来をつくる仕事をしている」ということだと。かっこいい。時代の最先端いってる人ってこうなるのか。しかし、私はお金のことをもっと学ばないといけないな。お金と幸せ。根は深そうです。お金が流れないところには幸せはないのかとかさ。何かを全力でやるにしても、自分の信念をどこに置くかで関わる世界が変わってくると思う。何がやりたいかというよりどうありたいかっていうのが大事なんだなと改めて感じた。

----ここからはパネルディスカッションの内容----

成功の定義

:才能があるとかないとか、成功するとかしないとか、そんなことやめるやつが言うこと。それを口に出すときって本当にやりたいことじゃない。成功と思ったときには過去の話。
:成功は結果であって目的じゃない。成功/失敗は比較対象があってのこと。自分にとっては成功も失敗もない。自分が楽しめてればいいけど、他人が幸せになれば成功になるのかも。
:描いている姿に向けてアクションする。こういう状態になりたいイメージ。毎日わくわくしていたい。穏やかでいたい。人生は壮大な実験だ。

麻生さん以外の方々も成功の定義を聞かれて困ってた。だから、成功なんてないというのを前提に、どんな状態であるのが望ましかみたいな話をしてくれた。友光さんの話にはハッとさせられたなぁ。たしかに、成功とか失敗とか気にしている時点で、もう自分軸ではなくなっているのかもしれない。森原さんは女性らしい言葉”わくわく”。なんだか親近感がわいた。人生誰のものでもなく自分のものだし、人生は実験で失敗は当たり前だって思っていればこわいものなしだね!

もし私が成功の定義をきかれたらなんていうかな。思い返せば、成功したぞ!って思えたことってあんまりないかも。自分の力を出し切ったとか、チームとして何かをやり遂げたと思えたことはあるけど、それが成功かっていうとちょっと違う感じ。安堵の方が近いくて、一個のことやりきったら次にやるべきことが出てくるからな。成功って、何か目標を達成するなり、自分が目指していたところに到達できた時に使う言葉かなと思うんだけど、そもそも私は計画的に動いてない、、今を全力で楽しめていればいいのではないだろうか。

成功している人の共通点

:孫さん、ビルゲイツ 常に勝負している 生き方がかっこいい。
:やりたいことで自立し、社会に良いインパクトを与える。
:好奇心が旺盛で様々な活動に取り組んでいる。ハッシュタグ型人間。
:すごいことをやっている人はいる。フォロワーいっぱいいたって、その人本人が幸せかは別。お釈迦さんはロールモデル。お釈迦さんでさえ人を信じられない時期があったらしい。崇め奉るだけでなく比べてはいる。

田中さんがいうハッシュタグ人間ってなんだ??ってなったんだけど、SNSとかで投稿にハッシュタグつけるみたいに、自分といえばこんな人間っていうハッシュタグをいくつも持って生きているってことなのかな。友光さんがお釈迦さまはロールモデルっていってたのは笑ってしまった。素敵だ。周りからは成功しているように見えても、その人が幸せかは別というのは本当にそうだな。最近、不倫でスキャンダルになった渡部の話も例にあげていたけど、成功者って調子に乗って自滅するんかな。こういうのも含めて他人に評価軸をあずけると自分を見失うっていうことか。

学生のうちにやっておくべきこと

:時間がかかるもの。20個ぐらいリストして、一番時間かかるやつをやる。学生のうちにやっておくべき=社会人になるとやりにくいこと。時間がなくなる。一個の物事をじっくり勉強するとか、世界一周行くといい、インドに一カ月すればいい、無目的に10000人ぐらいと会うとか。
:自己犠牲の精神で多くのことにチャレンジ。インターン、バイト、イベント参加など。最後のモラトリアム。全部YES!自分の大きな軸をもてれば全部がつながる。
:やってみる。思いついたことなんでもやる。
:思いつきを実行する。
:日記を書く。何にわくわくしているか見れる。

よし、時間がかかることをやろう!今は旅ができないのは残念だけど、こうしてオンラインイベントに参加したり、ブログで感想を書きなぐったりできるだけの時間はある。そして、思いつきで何かをはじめたりもできる。ありがたや。じっくり本読んだり、勉強したり、畑作業とか、分野に関係なく色んな人と会うとか、学生のうちにとことんやっておこう。

----パネルディスカッションの後は、4~5人のブレイクアウトルームにわかれて2名の社会人の方から30分ずつお話をお聞きしました----

幸せってなんですか?

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まず、僧侶兼DJって、めっっっちゃイケてませんか!!がくしゃかの申し込みフォームで、話を聞きたい社会人を希望する欄があったんだけど、迷わず友光さん選びました(笑) いい意味で一番出会ったことがないタイプだったので。お話してみると、とても気さくな方で、取り繕わずに本音で話してくださっているのがすごく伝わってきました。もともとは、宗教にまったく興味がなかったという友光さん。奥さまのご実家がお寺さんということで、ご結婚と同時にお坊さんになることになったそう。DJは学生時代に教授の影響ではじめて、今も副業的にミックスを作成・販売しているというからすごい。そして、「寺社フェス向源」という「宗派や宗教を超えて、神道や仏教などを含めたさまざまな日本の伝統文化を体験できるイベント」を主催されています。


聞くところによると、お坊さんの世界では50代までは若手。かなり厳格そうなイメージですが、こうしたイベントを続けられるのはなぜなのか。そこにはやはり、やりたいからやるの輪が大事だそうです。あとは、今までになかったアイデアや自分のやりたいことをねじ込んでいくエンタメ力というお話も。”少しでも共感できる部分があったら、やりたいことだけやってください”という風にボランティアの方には声かけているらしい。なぜなら応援したいって寄ってくる人たちは無理をしてしまうから。そんでもって承認欲求で動いてしまうと友光さんはそれを満たしてあげられないと言っていました。なるほどー。みんなが自分勝手になるから運営は大変だけど、なんだかみんな楽しそうだって。やりたいことをやりたい人がやりたいだけやるって理想的だなと思った。「忙しいと幸せは遠のく」とも言っていたけれど、自分がやりたいようにできていれば他者にも思いやりをもてる気がする。”認めてほしい”じゃなくて”ありがとう”って言い合えたらいいな。
 

まちづくりにおける成功とは?

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地域づくりの人きたー!!私の関心ドストライク。最近はスーパー公務員っていわれる方も増えていて、公務員でも既存の枠が超えられるのかと、ちょうど話を聞いてみたいなと思っていたところでした。白川さんは仙台市役所で起業家支援を担当されていて、夢を諦めない地方をつくろうと仙台にとどまらず東北全体で取り組まれているとのこと。そもそも、なぜ市役所に就職したのかという質問については「役所は金と権力をもっている。それを活かしてチャレンジしようとする人を応援しようと思った」とお話してくれました。なるほどなぁ。私は公務員って革新的なことがやりづらくて、事務作業が多いイメージしかなかったから、行政だからこそできることっていう視点を得られた気がする。これから土帰として仙台を拠点に活動していく予定ということもあって、きっとまた白川さんとはお会いできるだろうな。嬉しい出会いでした。

----いよいよやってまいりました夜の部!昼の内容が全部吹き飛ぶぐらい刺激的なお話でした----

イノベーションの鬼が語る!新しい価値を生み出すために必要なこととは

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USB発明した人らしい!っていうのだけで来てしまった私は、てっきり濱口さんが手がけられたイノベーションの紹介とか企画力のお話をされるのだと思っていました。が、一切そんな話はなく、出だしから思想全開でウヰスキー片手に3時間も(当初の予定では1時間半)しびれる話をしてくださいました。”この人ほかの大人とはちがうぞ”とすぐに感じとれた(心の中ざわざわが止まらなかった)。なんだろうな、えらそうじゃない。何かを伝えてやろうっていうんじゃなくて、自分と向き合うなかで導きだされた論理なり感覚なりをすごくわかりやすく語っているという印象。自分に厳しくて自分をよく理解している人なのだろうなと感じました。


自分の影響範囲は自分が思っているより大きくて小さい」冒頭からアツい!なんでこの話になったかというと、イベントの趣旨説明として運営の方がコロナショックによる学生への影響という話をしたから。そんで濱口さんはこう投げかけました。「みなさんはコロナウイルスの影響を受けてますよねえ。でも、コロナウイルスに影響を与えられますか?」うむ、無理だな。「コロナがどうとかトランプがどうとか、だーだー言ったって、自分がインパクトを与えられないものに対しては時間の無駄。頭の体操にはいいかもしれないけど」ときっぱり。わぁ、なんだこの人おもしろい。世の中のおっさんなんて、だーだー言ってる人ばっかりだけど、この人は違うようだ。逆に、影響範囲を小さく見積もりすぎている人も多いらしい。会社を辞めようと考えている人は会社が自分の能力を認めてくれないからと言うけど、言いたいことあるならプランつくって社長室に蹴破ればいいって言ってた。「認めてくれないじゃなくて認めさせようと動け」って。


「自分を過大評価せずされど過少評価せず、ギリギリのエッジを見極めて踊れ」というなかで、どうやってエッジを見極めればいいのか?という質問には「論理と直感」で判断しているとのこと。論理というのは自分自身に問うて行動すること。直感はやばいやばい絶対無理だっていう感覚らしい。「答えがわかっている仕事はしない」と言っているのがかっこよすぎた。みんなが解けない問題を解いた瞬間にアドレナリンがすごい放出されて、それが”踊る”という意味なのだとか。反対されるとテンション上がるらしい(笑) 

 

Break the bias

デザイン思考なんてくそだ。ユーザーニーズをさぐるよりも企画者のバイアスをブレイクする。


昨今よくいわれる”デザイン思考”が盛大に否定されました!「アイデアを生み出しているのは人間だから、イノベーションを起こすには企画者が絶対に考えないようなものを生み出すことが重要。企画者自身が”なにそれ?”って思わないといけない。」なるほど。そして、濱口さんの何がすごいって、絶対に同じソリューションを使わないということ。毎回違うやり方でクライアントがびびるようなものを出す。それができなくなったら自分は終わりだみたいな言い方をしていました。「同じハンマーを振り下ろしていればその速度は速くなるけど、自分のクリエイティビティの勘違いだけは絶対にしたくない」と。仕事をするマインドとして、とても勉強になります。

 

未来は明るくみえる 過去は美化される

今この瞬間をどう楽しむか。今日おもしろかったと思えない人間が未来を明るくなんてできない。


濱口さんのビジョンは何ですか?という質問に対して「ビジョンなんてない。そんなん海で泳いでるマグロにどこへ向かっているのか聞くようなもん。」と濱口さんは答えていました。壮大な野望とかビジョンを期待していた私はちょっと拍子抜け。でも「計画的になにかをやろうとしたところで、それが達成できたら嬉しいか?」と問いかけられると、たしかに計画が目的ではないはずだよなと。「お前の人生を設計しろなんて悪。動き出してから角度の調整をする。わくわくして決める方がいい。」そうだな。就活する上でも、自分が将来的にどうなりたいのかを考えすぎていたけど、まずは動きだしてみるのが大事だと思えた。今日をおもしろかったと思える生き方を目指してみよう。

学問とビジネス

学問は出口は狭いが、時間はいくらでもかけていい。ビジネスは出口は広いが、時間は限られている。


学生という身分ながら学問をしている身としては興味深い話。理論と実践の違いを考えたことはあったけど、学問とビジネスでは考えたことなかったな。濱口さんいわく、学問はユニークなものをつくる出口は狭いが、ビジネスは人間がやっていることだから出口(ソリューション)は山ほどある。タイムラインも違って、学問は真理に到達するためにはいくら時間をかけてもいいが、ビジネスは与えられた時間のなかでベターを求めて実行する。ほう。そういわれるとビジネスにも興味がわく。なぜって、自分が何かを生み出せる可能性がビジネスの方が広がっているように聞こえるから。でも、今や学問も多様化してきていて、私が専攻している農村計画学だと”地域実践科学”といわれたりもするし、必ずしも真理を追究することばかりに重点がおかれているわけではないように思う。まあ、タイムラインという話でいけば、学問の場合はこれまでの研究蓄積を無視できないし、短期間で答えが出るものではないのは確かだけど。そもそも学問とビジネスを二元論的に考えてしまうのが違和感かも。ビジネスをする上でも学問は重要だし、ビジネスを学問している人もいるから。Break the biasっていう点では共通しているところもあるしね。

ニュートン力学から量子力学の時代へ

3つのフェーズ
ソクラテスプラトン:天空の法則と地上の法則、神の世界
ニュートンガリレオ:天空も地上も同じルール、コントロール
➂?:量子力学


”VUCAの時代”とかいわれるようになって、予測不可能性を前提に話が進められるのが普通になってきたけど、物理学と宗教を絡めて説明する人なんてこれまでいなかった。めっちゃおもしろい!ニーチェ読まなきゃって思った。”神は死んだ”からのコントロール観からの今。「ぼくらはフェーズ2の終わりに立っている。」うおおおお!!!!すごいわくわくする!現代の経済学やエンジニアリングは、こうやればこうなるというニュートン力学的なコントロール観のもとに成り立っているのだと。「これからは量子力学の時代」ふむ。物体なのか波なのかっていうカオスに人びとの生活も埋め込まれていくってことなのかな。物理は全然わかんないけど、新たなフェーズに生きているということは、これからどんどん変化が激しくなるのだろう。そのなかで、変化しちゃいけないものを農や環境のサイドから守っていくのもおもしろそうだと感じた。

己の頭で考えろ

おっさんの言ってることは信じるな。自分の頭でちゃんと考えるのが宝。他人を信じるよりも自分を信じた方がいい。


最後の最後にこう伝えてくれるのが大人の優しさだと思うわ。昼の部でも”評価軸を他人にあずけるな”という話があったけど、自分の頭で考えて、自分の感性によりそって、自ら動くのが大事なんだな。今回、すごくおもしろい人たちから、いっぱい刺激的なお話を聞けたけど、それを鵜のみにせずに疑わないといけない。生きた時代が違うのだから、当然経験も考え方も違う。今のその人だからこそ言えることもある。だーだー言ってるのは時間の無駄なのだから、とにかく動いてみてから考えよっと。まずは影響範囲のエッジを攻めてみる!

まとめ

書き始めたら名言がありすぎて長文になってしまいました。。「おっさんの言うことは信じるな」というのは重々承知しているつもりだけど、いったん自分のなかに落とし込んで、頭で考えてから突き放してみると、自分自身の理解が深まる気がします。まずは自分がどんなことに対してアドレナリンを感じるのか行動しながらさぐっていきたいと思う。きっとそこに働きがいや生きがいがあると信じて。


全体の雰囲気とまとめは、がくしゃかを主催してくださった濱本さんの投稿がわかりやすいのでシェアさせていただきます