世界と日本の風と土

世界と日本の風と土

日本とイギリスで農村計画を学ぶ女子学生のブログ。いかしいかされる生態系に編みなおしたい。

トビタテOG直伝!面接必勝の秘訣

こんにちは!Saeです!
今回は面接審査を控えるトビタテ候補生のみなさんに向けてブログを書きます。

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突然ですが、トビタテ!留学JAPANという留学奨学金制度をご存知ですか?
海外に少しでも興味のある高校生・大学生の方は知っている方も多いと思います。


ざっくり説明すると、

①自分だけのオリジナルの留学計画

民間からの支援を受けて留学することができ

③留学前後もトビタテ関係者とつながり学び合える

日本の留学コミュニティです。

 

詳しくは文科省やトビタテ生が色んな形で発信してくれているので、YouTube等で検索してみてください。

 

www.co-media.jp

 

ちなみに、私はトビタテ大学生コース9期生として、1年間英国のニューカッスル大学に研究留学していました。

一生のなかでも、心の奥底から豊かさを感じられる日々を過ごさせてもらい、本当の意味での多様性を目の当たりにして、自分の価値観も人生の可能性も大きく切り拓くことができた経験だったと確信しています。


トビタテじゃなかったら、こんなに自由度の高い留学にはできなかったし、熱意あふれる素敵な人たち(いい意味で変態)にも出会えませんでした。


どんな留学計画だったの?なんで留学したの?実際に現地では何を学んだの?など、気になる方は下記のリンクを覗いてみてください。私のページ以外にも個性豊かな留学体験談が楽しめますよ!

tobitate.mext.go.jp

 

さて、今回私がこのブログを書いているのは、ほかでもなく面接審査を控えるトビタテ候補生のみなさんに採用の秘訣を伝授するためです!


トビタテ14期の面接審査が今週末に迫っているようですね。しかも、今年は初のオンライン面接。不安を抱えている方も多いのでは?と思い、大急ぎでキーボードをたたいています。


つい先日、私が所属する大学でも面接練習があったのですが、
せっかく良い留学計画なのに、伝え方のせいで、ありきたりなものに聞こえてしまったり、スライドと説明がちぐはぐで、結局何が言いたいのかわからなかったり。もったいない!!


ということで、国際交流担当の先生方とトビタテOBOGから、叱咤激励をこめたアドバイスをたくさん伝授しました。


以下には、その時に出たアドバイスの数々と、私が実際に面接で聞かれた質問などをまとめています。


これらのポイントを意識するだけで、あなたの伝え方も各段に良くなるはず!!
本番までのブラッシュアップ、直前の見直しに参考にしてもらえたら嬉しいです。

 

ぜったいに外せない!3つの重要ポイント!!

トビタテ公式サイトにもある通り、審査基準は「熱意」と「独自性」と「好奇心」です。面接審査では、これらを効果的に伝えないといけません。1つでも欠けたら落とされます。

そこで、以下の3つのポイントを必ず意識してください!
 

なぜあなた?

あなたのプレゼンを1回聞いただけで、誰もが「これはあたなだからこそ実現できる留学だ」と思えるストーリーになっていますか?

あなたそのものに興味をもってもらい、応援したい!と思ってもらえるような内容が理想的です。多少盛ってでも、感情移入を誘うぐらいの物語にすることをお勧めします。

幼少期の体験や挫折した出来事など、パーソナルなエピソードを入れると効果的です!

 

なぜ留学?

あなたの人生にとって、留学をする必然性はどこにありますか?

留学は目的ではなく手段だということを意識しましょう。留学のその先にある将来像をハッキリと伝えた上で、そこに到達するために、絶対に留学が必要なんだと強調できると説得力が増します。

 

なぜトビタテ?

大学独自の留学プログラムやトビタテ以外の奨学金制度もありますが、なぜトビタテで留学したいのですか?

とくに、語学留学や研究留学が含まれる人は注意!「それってトビタテじゃなくても良くない?」と思われたらアウトです。


トビタテで留学することの良さとして、人脈が広がることは多くの人が認識しています。じゃあ、もう一歩踏み込んで、こうしたつながりを得られた先に、あなたは何を実現したいですか?具体的なところまで答えられると高評価につながります。


人脈以外にも、自分で留学先・留学内容を決められることや、留学後も学び合いのプラットフォームに参加できることなど、トビタテの魅力はたくさんあるので、自身の将来に必要だと思う要素を整理しておきましょう。

 

以上の3点をまとめると、「なぜあなたがトビタテで留学するのか?」という問いに的確に答えられればOKです。
準備につまずいている人は、トビタテ1期生(巷ではレジェンドとよばれる)のEiさんが提唱する物語理論がとんでもなく効果抜群なので参考にしてください!

note.com

note.com

 

プレゼンはシンプル・メリハリ・インパクトを意識せよ!

話し方編

・最初と最後に一番伝えたいことを強調する
・できるだけ書類審査で提出した申請書にそって話す
・キャッチーなキーワードを織り交ぜる
・専門用語はなるべく使わない
・あいまいな表現は使わず具体的に話す
・ポジティブな表現を使う
・強調したいところはゆっくりand繰り返す

面接官は、書類審査時に提出された留学計画を手元で見ながら面接していることが多いです。説明の順序はなるべく変えず、わかりやすいキーワードを強調しながら話すのが良いでしょう。

あとは、何がなんでも自身満々に話すこと!面接審査で落とされてしまった知り合いは、「あいまいな表現を使い過ぎたのが原因だと思う」と話していました。(ちなみに彼は次期の選考でちゃんと採用されましたよ!)

 

スライドのつくり方・使い方編(グループ面接時の4分プレゼン)

・伝えたいことはスライド上に明記する
・どこを話しているのか一目でわかるデザインにする
・研究留学の場合はエビデンスものせる
・あそび心をちらつかせる
・発表中はポインター機能を使うなど工夫する
・スライドをおくるときは一呼吸してからクリック

オンライン面接がこれまでと違うのは、スライドが全面に映し出されることです。対面であれば、表情や話し方でカバーできるところも、オンラインだと誤魔化しがききません。逆にいえば、印象的なスライドをつくれれば、かなり伝わりやすくなります。

私のときは対面形式でしたが、グラフィックをたくさん使うように意識しました。

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友だちにグラレコしてもらいました!

 

面接はハッキリ・パッション・グイグイいこう!

・質問に対して簡潔に回答した上で詳細を述べる
・自分に投資してほしい!という貪欲な気持ちで挑む
・グループ面接では積極的に発言する

面接官の多くは民間企業の方です。「この人に投資する価値はあるのか?」という目線で審査しています。繰り返しになりますが、自分のやりたいこと・将来性を応援してもらえるように存分にアピールしてください。

グループ面接では、コミュニケーション能力も評価対象になっています。積極的に質問したり、グループをまとめたりしましょう。

 

想定質問

実際に私が個人面接で聞かれた質問や、よくある質問をまとめました。

・留学計画を3分ほどで簡潔に述べてください

・(留学内容は)日本ではできないのですか?

・留学先が複数ありますが、すべてを遂行できますか?

・これまでの研究と留学中の研究の関連性を具体的に説明してください。

・あなたが感じているトビタテ!留学JAPANの魅力は何ですか?

・もしトビタテに合格しなかったとしても留学しますか?

・留学先では、どのように日本の魅力を発信しますか?(アンバサダー活動)

・留学後は、どのように日本全体の留学気運を高めることに貢献したいですか?(エヴァンジェリスト活動)

 
このほか、こんな新型コロナウイルス関連の質問もされるかもしれません。

新型コロナウイルス感染症の流行状況を踏まえると、海外に渡航できるかわかりません。
このような状況下で、あなたはどうしてトビタテ!留学JAPANにチャレンジするのですか?
このような状況下で、留学することに対して、あなたはどのような意味付けをしていますか?

・留学開始日が遅れて留学期間が短縮された場合、初期の目的を達成できますか?また、どれくらいの短縮なら変更可能ですか?

・留学開始日が遅れて留学期間が後ろにずれこむ場合、開始日の変更はどの程度可能ですか?帰国後の大学での研究や就活等、進路への影響を踏まえて答えてください。

 

最後にもう一度確認!

☑あなただからこそ実現できる留学計画になっていますか?
☑トビタテで留学することの意義が伝わる内容になっていますか?
☑専門外の人でも興味のもてる内容になっていますか?

なにより

☑自分自身がわくわくできる留学計画(プレゼン内容)になっていますか?

自信をもって全項目に✔がつけられたら、あとはパッション全開で挑むのみ!


ひとりでも多くの熱意ある学生が世界にトビタテますように。
もし個別で相談したい方いたら気軽にコメントくださいね。SNSからでもOKです◎


それでは、今日もHave a lovely day♪

 

【北海道浦幌町】うらほろで見つけた希望ある農村の未来

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♪〜 あーあーあああああーぁ あーあーあああああー
この景色みてたら歌いたくなる。ほんと、さだまさし天才だよね。


北海道を訪れたのは10月下旬。ちょうど紅葉真っ盛りで、世界はセピア色に包まれていた。どこか懐かしく、思わず深呼吸したくなる風景。


ゴゴゴゴ…どこまでも続くような広大な大地では、大きな音を立てて大きな車輪が土を掘り返している。こんなにイカツイ農機ははじめて見た。カッコいい!今はビート(甜菜)を収穫する時期なんだなぁ。畑の端っこに山積みにされている。


空も良い。横に大きく伸びる白い雲がゆっくりゆっくりと流れていく。いつもよりも近い気がした。これが東京の空とつながっているなんて信じられない。まるで時間の流れ方がちがう。


札幌から4時間ほどバスにゆられ、向かうは帯広。昨晩すすきので飲み過ぎた二日酔いの身体にはさすがに応えたけれど、これも旅の醍醐味ということで。うとうとしていたら、あっという間に着いた。

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札幌飲みたのしかった(M氏、E氏ありがとう)

 
あ、あれかな?
待ち合わせをしていたSoraさん(仮名)が車で迎えに来てくれた。はあ、リアルで会えるなんて!画面越しでお会いしてから1ヶ月。本当に私、北海道に来たんだ…!


そう、”来てしまった”というのが今回の旅のはじまり。すべてはご縁だ。人のつながりで、以前SoraさんとZoomでお話したときに、雷がズッドーーーーンって落ちたような鳥肌が立つくらいの共感、というか共振があって(文字通り震えた)、絶対行くと決めたんだ。浦幌町に。

 

いざ!浦幌へ

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浦幌町HPより

浦幌町のプロフィール
・行政区:北海道, 十勝郡, 浦幌町
・人口:4,615人(2019年)
・高齢化率:40.8%(2019年)
・面積:729.85 km²(東京都23区より広い)
・人口密度:6.3人/km²
・特徴:食料自給率2900%!!、うらほろスタイル

 

北海道の右下、十勝郡にある浦幌町。太平洋に面した南北に長い町で、海あり川あり山あり、とても自然豊かな地域だ。この脅威の食料自給率からも土地の豊かさが伝わってくる。


町に着くなりドライブしながら中心部を案内していただいた。第一印象はというと、”え、すご、なんでもあるじゃん…!”

市役所、郵便局、スーパー、幼稚園、小学校、レストラン、パン屋さん、ケーキ屋さん、銭湯、博物館、スポーツセンター、野球場、スケートリンク、オートキャンプ場、森林公園などなど

主要な町の機能+レジャー施設がぎゅぎゅっと詰まっている。

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飲食店なんか通り沿いに10軒以上あって驚きもものき。過疎のひなびた雰囲気を予想していた私は拍子抜けしてしまった。(大変失礼いたしましたっ)


これならご飯の選択肢にも困ることはないし、どこへ行っても何を食べても美味しいのが、さすが北海道!!ほんと毎日最高だったな~。


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この居心地のよさはなんだろう

Soraさんのお家に荷物を置かせてもらって、次に向かったのは、浦幌の地域づくりや地方創生を担う十勝うらほろ樂舎(以下、樂舎)のオフィス。Soraさんは企業からの出向という形で、樂舎のお仕事をされている。


普通に考えて、地方のまちづくり会社に企業から出向ってどゆこと??って感じなんだけど、この理由がわかるまで長くはかからなかった。


「こんにちは~。お世話になります~。」
ガラガラとプレハブ小屋のようなオフィスに入ると、さわやかなお兄さんたちが迎えてくれた。そう、先にいっておくが、会う人会う人みんな若いっていうのも浦幌の驚きポイントだ。


滞在期間中はSoraさんのお隣りの席を使わせてもらえるとのことで、みんなが向き合って座るデスクの一画をお借りした。こんないきなり来た東京の人間が図々しく申し訳ないなと思いつつ、お仕事体験の初日みたいな気持ちでワクワクが止まらない。


そうこうしているうちに、樂舎の代表を務められているUmiさん(仮名、もはや顔が割れているけど)があらわれた!浦幌の絶対的なキーパーソンだ。
ご挨拶をさせていただいて、そのまま奥の部屋で浦幌の地域づくりや樂舎の取組についてお話していただけることに。


こんなに物腰がやわらかくて地域に対して静かなる情熱を持っている方にお会いするのは初めてかもしれない。この人だな。この人が引き寄せている、そんな気がした。


「どういったつながりで浦幌に?」


きっかけは、Soraさんとの共通の知り合いにつないでもらったことなのだけど、なぜ私の中に雷が落ちるほどの衝撃が走ったのか、ちょっと長くなってしまうが、ここにも記しておきたい。

私は東京農工大学農村地域計画学研究室というところに所属している(現在、修士2年生)。農村地域の将来を考えていく上で、住民の主体性をどう育んでいったらいいかといったことや、どうやって意思決定を支援していったらいいのかといったことを大きな命題として掲げている研究室だ。


そのなかで、学部生のときから ”農村の内発的な発展を促すためには、住民の地域への愛着が大事なんじゃないか” という視点から、どうやったら愛着が育まれて、それが内発的な行動に結びつくのかというのをずっと考えてきた。でも、やっぱり地域のなかの人たちだけでやるのは限界があるし、地域おこし協力隊など外から新たな考え方を運んでくれる人との関わりをもつことで、さらに自分たちの地域に対する誇りをもてるようになったり、ここも良いところなんだなと思えたっていう話を聞くことも多かった。

そんな話をSoraさんにしていたら、Soraさんが浦幌でやっている都会の修学旅行生向けの探求学習のプロジェクトについて教えてくれた。


実は私自身も、農村地域の未来を一緒に考えて何かやりたいと思ったきっかけが、中学生のときの修学旅行(岩手県でのファームステイ)だったりする。そのときに、全く違う暮らしにふれて、もっとこういう農村の暮らしを知りたいし、それらを後世につないでいくべきなんじゃないかって思ったんだ。逆に都会のシステム依存は、なんかまずいぞという感覚も年を重ねるうちに募らせていった。


だから、修学旅行を通じて、ただ現地に行って体験しておわりじゃなくて、もっと前の段階から現地の人との関わりがあって、現地に行ったらそこの人たちの困りごと解消にちょっと貢献できる、そして帰ってきてからも〇〇さん元気かなって地域に思いを馳せるみたいな、そういう体験をちゃんとつくれれば、私みたいに東京出身でふるさとがない人も、第二の故郷のような感覚で関わりたいと思える地域に出会えるんじゃないか。地域側にとっては、おもてなしを期待する客ではなくて、現地の暮らしを通して一緒に地域のことを考える仲間を増やしていくことが大事なんじゃないかと、研究の傍ら考えていたのだ。

Soraさんがやっているプロジェクトって、めちゃくちゃ私が考えてきたことと重なる部分あるじゃん!!とビビビときて、浦幌に来てしまったというわけだ。

Umi さんは、うんうんと頷きながら耳を傾けてくれて、話がおわると「外れてる箇所が見当たらないなぁ。やっぱりこういう人が集まるんだね~」みたいなことをつぶやいていたと思う。ここに来たのは間違いじゃなかった。ほっとしたような嬉しい気持ちで満たされた。


ちなみに、この ”ほっ" とする感じ、うまく言語化できないのだけど、浦幌で何度も感じたんだ。それは、浦幌の人同士のコミュニケーションの取り方を見ていてもだけど、「心理的安全性」とでもいえばいいのかなぁ。いきなり東京から来た私でさえ、すっと溶け込ませてもらえているような居心地のよさがあった。なんというか、自由を爆発させて(ややこじらせて)いるのとは違って、圧倒的な安心感というか信頼感があるからこそ、一人ひとりが能力を発揮できる。そんな雰囲気だった。

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みんなで韃靼そばを囲んだり楽しかった


そういうわけで(いろいろ端折る)、浦幌には \\ここでチャレンジしたい// という想いを持った若者が集まってくる。樂舎は、その窓口や調整役となって、「次世代が引き受けてよかった!」と思えるような「持続可能な地域づくり」を目指して、町行政や企業と連携した事業を行っているのだ。

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十勝うらほろ樂舎HPより

 

地方から希望ある未来を育む「うらほろスタイル」

でも、なんで浦幌ではこんなに寛容な地域づくりができるんだろう?そのヒントは「うらほろスタイル」という独自の取り組みにある。(個人的にこのネーミングセンスがツボすぎる…!)
「うらほろスタイル」には、5つのプロジェクトがあるのだが、またこれがどれも素敵すぎて感動の嵐。以下、それぞれ簡単にまとめてみた。(詳しくはHPをみてね)

 

1.地域への愛着を育む事業

しょっぱなから、これぞ私が追い求めているものなのでは??と思ってしまった(笑) 浦幌では小中学校の9年間を通して、一貫した「うらほろスタイル教育」を行っている。学校と地域が連携して、学年に合わせたふるさと学習や体験プログラムを用意し、地域の魅力を発見するのと同時に、自分が育った町への誇りや自分自身に対する自信を身につけていくというものだ。地域の人たちが普段から顔を合わせられる距離にいるからできることだし、一次産業を中心に多様なナリワイを営む人や組織が協働するからこそできる地域教育のあり方だと感じる。


具体的には、「農園活動や育てた作物を使った調理実習、町の文化や産業に触れる体験、町内魅力発見バスツアーや、町外でのまちのPR活動など、様々な学習活動を経験します」だそうな。これ絶対楽しいでしょ!

 

2.農村つながり体験事業

小学5年生になると、町内の農家さんや漁師さんの家庭で1泊2日の民泊を経験することになっていて、生きるために大切な食や命について学ぶ。「農村に住んでいるからといって、必ずしも農林漁業のことを知っているわけではない」 というのはなるほど。これだけ食料自給率が高い町だから、きっと一次産業の大切さや誇りを実感できるんだろうなぁ。羨ましい。


信じられる他人


Umiさんが繰り返し口にしていた言葉だ。実は、Umiさん自身も東京の出身であり、農林漁業の大切さや一人では生きられないことを農村から学んだうちのひとりだそう。学校の座学では得られないない「学びの資源」が農山漁村にはある。だからこそ、農村・農林漁業を身近に感じて欲しいという想いで活動してこられたとのことだった。


こうした想いは浦幌にとどまらず十勝郡全体に共有されており、こりゃまたすごいなと感激したのだけど、十勝の全19市町村で年間約2000人もの都会の高校生を受け入れている。しかも、15年間近く十勝としての一体感をもって取り組んでいるのだ。

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とかち農村ホームステイの窓口は「食の絆を育む会」に統合されている


農村・農林漁業を国民みんなの自分ごとにする」を目指して、《地元の子どもたちには自信と誇りを》《都会の子どもたちには愛着と理解を》育む農村ホームステイ。その成果として、進学や就職で十勝にU・Ⅰターンする人も出てきている。こうした目に見える形じゃなくとも、きっと多くの子どもたちにとって「信じられる他人」との出会いは、心の拠り所になっているのだろう。

 

3.子どもの想い実現事業

中学3年生になると、「うらほろスタイル教育」の集大成として、チームごとに浦幌を元気にするアイデアを考えて発表する。それを "すごいね" "いいね" で終わらせないのが浦幌の素敵なところ。実現が難しいものでも、大人たちが月に1回ほど集まって、どうやったらできるかを真剣に話し合っているのだそう。


そこには「子どもたちが将来どこにいても自分の夢や人の想いの実現に積極的であってほしい」という大人たちの想いが込められている。後ろ姿を見せるとは、まさにこういうことをいうんじゃないかなと胸が熱くなった。

 

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子どもたちの想いから誕生したゆるキャラ浦幌町観光情報サイトより)

 

4.高校生つながり発展事業

冒頭で ”浦幌にはなんでもある” っていったけど、ないものもあるんだ。2010年に閉校してしまった高校だ。それ以降、子どもたちは町外の高校へちりぢりになってしまっていたのだが、2016年に「うらほろスタイル教育」を受けて育った当時の中学3年生が ”浦幌高校を復活させる” といって「浦幌部」を立ち上げたのだ(このネーミングもかなりツボ)。素敵すぎる!!浦幌部の高校生たちは、町内のお祭りに屋台を出すなど、町のためにできることに取り組みながら、実践的な「生きる力」を身につけていく。そのなかで、地域の大人たちや都会の企業で働く人たちと関わりながら、自らの人生について考えることができる。


こういうのをキャリア教育というらしいのだけど、就職がゴールの教育ではなくて、生涯にわたって自ら学び考え行動する力を養い、社会的に自立することが目指されているんだって。これって、学校だけじゃ絶対にできないから、地域で取り組むことの必然性はここにあると感じるなぁ。私もこんな環境で育ちたかった!!

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「浦幌部」の活動拠点でもある「うらほろスタイル複合施設FUTABA

 

5.若者のしごと創造事業

 「浦幌に住み続けたいけど、仕事がない」うらほろスタイル教育のコンプリート世代から寄せられた切実な気持ちだ。浦幌も多くの地方と同じように、どうやって若者が就きたいと思う仕事をつくるかに課題を抱えている。そこで、町の人たちは立ち上がった(もはや、ここまできて何もしないわけがない!)。


さっき紹介した「子どもの想い実現事業」の中学生の「地域活性化案」をもとに、町の花であるハマナスの栽培を通した交流拠点「まちなか農園」を開設し、さらに、地域おこし協力隊と協力して、ハマナスを活用したオーガニックコスメブランド「rosa rugosa – ロサ・ルゴサ」を立ち上げたのだ。つくづく、浦幌は地域の中の人と外の人のエネルギーを混ぜ合わせるのが上手いなと尊敬する。

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このハマナスビジネス以外にも、地元の林業者や都会の企業に勤める方を中心に設立された林業会社「BATON+」(社員さん全員が副業として携わってるんだって!)や某大手IT企業出身の方が開発された十勝の森を疑似体験できるデジタル森林浴「forestdigital」、浦幌の観光事業に取り組まれている地域おこし協力隊の方(私と同い年なのにすごい落ち着いておられる(震え))が立ち上げられた「リペリエンス」などがある。すごい、すごいぞ浦幌。
 

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廃校を活用した起業拠点「TOKOMURO Lab

 

人がのびのびと育つ場としての農村の価値

浦幌という地域に出会えて、私はすごくすごく、言葉にできないほど嬉しかった。こんな素敵な人たちがいて、オープンでフラットで、チャレンジ精神(ここなら自分にも何かできそう/ここで何かしたいっていう自己効力感みたいなもの)がわいてくるような農村があるんだ!と、感動で胸がいっぱいだ。

 

地域づくりは人づくり」とはよくいうけれど、人がのびのびと育つ環境があってこそよなぁ。
地域活性化も地方創生もいまいちピンとこないんだ。やっぱり本質は地域を活性化することそのものじゃなくて、人がいきいきと遊び、学び、働き、暮らせる環境を整えていくことにあるんじゃないかな。そうしたら自然と地域には活気があふれてくると思う。このことを改めて浦幌で感じることができた。


もっと浦幌のこと、浦幌の人、浦幌の農林漁業について知りたい。ここで希望ある未来を切り拓いていくための知恵を学びたいと思った。

 

さいごに、突然東京から来た私に(このご時世なのに)浦幌のことをたくさん学ばせてくださり、想いを伝え受けとめてくださった、Soraさん・Umiさんはじめとする浦幌のみなさまには、本当に感謝してもしきれません。はじめて訪れたはずなのに居心地がよく、また帰りたい場所になりました。また来年、浦幌を訪れるのが楽しみです!

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■参考

浦幌町HP:https://www.urahoro.jp/index.html
・十勝うらほろ樂舎:https://uragaku.or.jp/
・うらほろスタイル:http://www.urahoro-style.jp/
・複合施設FUTABAhttp://www.urahoro-style.jp/futaba/
・食の絆を育む会:https://www.shokuhug.com/
・BATON+ HP: http://batonplus.com/ 
 BATON+ note:https://note.com/batonplus1
・forestdigital HP:https://forestdigital.org/
・浦幌の観光情報:https://www.urahoro-tourism.com/
・ TOKOMURO Lab:https://tokomuro-lab.com/

 

■旅の概要

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▶ざっくりとした目的:なんだかおもしろそうな浦幌町へ行ってみる!

▶期間:2019年10月19日(月)~24日(土)

▶ざっくりとした費用:合計2万円くらい
 札幌滞在(行き航空券+1泊)※:8500円 − 8000円(JALマイル利用)= 500円
 交通費(札幌→帯広):3,300円
 交通費(帰り航空券):6,280円
 食費:1万くらい? − 2000円(地域共通チケット)※
 ※Go To Travelキャンペーンほんとありがたかった

 

「意味なく群れるよりも、意志のある孤立を」で呼び覚まされた記憶。私はいじめっこに感謝している。

今日も父親がテレビをつけっぱなしにして寝ている。毎日、朝から晩までお好み焼きを焼き続けて、油の焼ける匂いを引き連れて帰ってくる父は、右手に缶チューハイ、左手にはスマホゲームを装備して、バラエティー番組を見ながら寝るのが日課だ。


いつもは気にも留めないテレビだけど、ふと聞こえてきたCMのフレーズが異様に耳にこびりついた。


意味なく群れるよりも、意志のある孤立を


それは不意打ちだった。中学生の頃の記憶がよみがえる。


臭いものには蓋をする、じゃないけれど、あんまり楽しい記憶じゃないから、鍵付きの小箱に入れて過去のガラクタの中に放り込んである(脳内イメージ)。


今日はなんとなく、久しぶりにその箱を開けてみるか、という気分になったので、脳内の奥底から掘り当ててみた。

 

*****

そうそう、あれは中学1年生のときの話。


私は、いわゆる女子たちのグループに馴染めなくて、ひとりでいることが多かった。


決して話し相手がいなかったわけじゃないし、ずっと一人でいたわけでもないけれど、”いつメン”というのはなく、休み時間も教室移動もだいたい一人。

 

私だって社会的動物だから、最初からそうだったわけじゃない。


ことの発端は、小学生の頃から仲が良かった(と思っていた)子たちに仲間外れにされたことだった。まあ、みんなは仲間外れにしてるとも思っていなかったかもしれない。共通のターゲットを置くことで、ただ連帯感を高めたかっただけなのかも。今ならそう思える。


が、当時のピュアなひよっこの私には辛い現実だった。


”○○ちゃんがこういってたよ”


でました。中学生女子が大好きな陰口大会。私はこれにハメられたことがある。


”え~~ありえなーい。さいあくー。”


なんて同調した次の日には


”さえちゃんが○○ちゃんの悪口いってたよ”


になって集団攻撃をくらうのだ。


下駄箱へ行くと、靴のなかに画びょうやチョークのくずが入っていた。ふと振り返れば、あの女子たちがこそこそ楽しそうにこちらを見ている。

 

放課後はバドミントン。例によって、この仲良し(ごっこ)グループと一緒に入部してしまったので、毎日放課後には顔を合わせなきゃならなかった。私も頑固な性格で、一度はじめた部活をやめる気はさらさらない。


基礎練でペアをつくるときは、誰か一緒に…と見渡した瞬間にはもうペアが出来ているのがお決まりで、男子3人組に煙たがれながらも相手をしてもらうのが日常茶飯事だった。


こんなことが何度もあって、そろそろ落ち込んでもいられなくなった私は、「あーそうですか。そんなのこっちから願い下げだわ。こんな低レベルな集団と一緒にされてたまるか。」と孤立を決心したのだった。


これが私の人生の転機


それからというもの、学校ではすべてをシャットアウトして、ひたすら勉強に打ち込んだ。「こんな低レベルな奴らが誰もいない進学校に入ってやる!!」それだけがモチベーションだった。

 

ちなみに、通っていたのは普通の地元の中学校。ひと昔前はヤンキーだらけで窓ガラスがよく割れていたらしい。私の頃は、若干悪びれた奴らがいる程度で、全体的におとなしい子が多かった。(とはいえ、授業中にモスキート音を鳴らしたり、廊下で新聞紙を燃やしたり、先生に消しゴム投げたりする問題児のせいで、学年集会は絶えなかったけど。)

 

この絶妙な風紀の乱れが一層私をやる気にさせた。 生徒会に立候補して優等生ポジションを獲得。中学校の顔となって、市長から賞状をもらったこともあった。


気づけは入学時オール3だった成績はオール5になり、無事に都立の進学校に合格した。卒業式では、涙ながら先生方に感謝の言葉を贈った。(ように周りには見えたと思うけれど、内心「やっとこの低レベルな奴らとおさらばできる~~~」の歓喜あふれる故の涙だったことは秘密にしてある。)

 

今でも忘れはしない。「私は生まれ変わるんだ」と新たな決意を胸に、チャバネ色の制服に身を包まれて高校の門をくぐった春を。

*****


こうやって振り返ると、あながち悪くない中学生時代だったと思う。女子たちの嫌がらせの的になれたことは幸運だったとさえ思える。だって、それがなかったら今の私はないから。きっと、あのまま仲良しごっこを続けていたら、進学校にも行っていなかったし、今の大学にも通っていない。

 

だから、私はいじめっこに感謝している。


それと、私が潰れずに済んだのは、学校の中と外に安全基地があったからだと振り返って思う。


生徒会は学校内にある唯一の安全基地だった。今でも生徒会を一緒に運営した仲間とはご飯へ行ったりする。(よくある保健室は、悪びれた奴らとガチのいじめられっ子の安全基地だったから近寄らなかった)


学校以外の安全基地といえば、


第一は家庭。というか母だ。私が仲間外れにされて辛かったときも、いつも見方でいてくれた。無理に人にあわせなくていい。学校だけがすべてじゃないと教えてくれた。


第二は習い事。私は小さい頃からダンス(バレエ・タップ・ジャズ)と書道の教室に通わせてもらっていた。純粋にダンスや書に集中できることは、日々の雑念から解放されて、自分と向き合える大事な時間だった。それに、いろんな先生やお兄さん・お姉さんとの関わりから社会を知ったし、表現することの楽しさは、自分で自分を認めてあげられる余白を与えてくれた。

 

第三は塾。中2の後半から通いはじめたけど、やればやるほど伸びていく勉強がおもしろくてしょうがなかった。特に数学の先生からは多くを学ばせてもらったな。あの頃は勉強だけは裏切らないと思って生きていた。


総じて私は幸運だった。きっかけは何でも良かったと思うけど、「生まれ変わるぞ」って思えたことが人生の大きな推進力になったと思う。


昔の記憶って、細かいことは覚えていないし、誰とどんな話をしたかは思い出せないけれど、誰といてどんな気持ちになったかは何となく思い出せるもんだね。


ちょっぴり寂しくて臆病で強気な青春の記憶。今度は過去の宝物と一緒にしまっておくことにしよう。

 

相対主義について(真夜中のひとり反省会)

「正義の反対にあるのはもう一つの正義」
そんなことを前回のブログでさらっと書いてしまった。


だけど、反省してる。


相対主義に陥っていたかもしれない。
相対主義とは、「正しい規範は人や社会や文化や時代によって異なる」と考える立場のこと。「人として普遍的に正しい規範(原理)がある」と考える絶対主義に対立する考え方。


簡単にいってしまえば、「みんなちがって、みんないい」だ。
でも、それを全てに適応しちゃったら社会は崩壊する。みすずが泣くよ。


他人の主張を否定することで
自分の主張を正当化しようとするよりも
肯定も否定もせず
「そういう考え方もあるよね~」
と正当化する方がよっぽどたちが悪いのではないか。


私は未熟だった。


無意味な中立を保って逃げようとしていたのかもしれない。この世の中、もっと丁寧に対話をしないといけないことがたくさんある。


私は未熟だった。


もっと哲学や倫理の勉強をしないといけないと思った。人として本当に大切な原理原則は何なのか。


ソクラテスがあらわれた。


無知の知」から出直そう。

未熟さと一緒に生きる。

 

 

■参考

http://www.lit.osaka-cu.ac.jp/user/tsuchiya/class/ethics_introduction/lec3.html

元祖「相対主義者」プロタゴラス VS「ギリシャ最強の論客」ソクラテス【哲学バトル】一回戦 | SONKYOZINE

 

 

 

ココログ#4「ぼくらが気候変動から影響を受ける最初で最後の世代」by谷口たかひささん

心が動いた言葉をログするココログシリーズ。今回は環境活動家、谷口たかひささんの講演会からログします。

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谷口さんのFacebookより

以前からインスタグラムで見かけて、気になっていた谷口さん。全国をまわりながら気候変動について伝える活動をされています。"環境活動家" というと、すぐ思いつくのはグレタ・トゥーンベリさんのような怒りと涙で訴える人の姿だったのですが、谷口さんはちょっと雰囲気が違う。なんというか、環境問題そのものよりもご自身のマインドの話を中心に発信されていて、まるで生きる啓発本。その辺の自己啓発本を読むよりも谷口さんのお話をきいた方が人生前向きになれるかも?笑

 
 
 
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■谷口たかひさ
ドイツ在住の環境活動家&実業家。 気候変動の講演で日本(全県達成)と世界を周り中。『地球を守ろう』代表。「時間と共に価値が減るお金」も取組む。
谷口さんのホームページ

とありますが、日本で講演会をはじめたら引っ張りだこになってしまい、そこにコロナの感染拡大がきて、ドイツの家は引き払ってしまったそうです。「ホームレス環境活動家の谷口たかひさです(笑)」と自己紹介されていました。毎日のように無償で全国を飛び回っていて、本当にすごいなぁ。


私が参加させていただいた講演会のフルバージョンはこちら。お時間あるときに、じっくり見てみてください。300回も講演されているだけあって、お話がとてもわかりやすいし、”伝わる”ってこういうことなんだなと勉強になります。なにより、この講演会を主催してくれたのが、谷口さんのお話を聞いた中学生の男の子ということで、言葉の力を感じました!

 

世界はどんどん悪くなっているという思い込み

谷口さんの講演会はクイズから始まります。

Q1.自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去100年でどう変わったでしょう?
 A.2倍以上 B.変わらない C.半分以下
Q2.世界の平均寿命はおよそ何歳でしょう?
 A.50歳 B.60歳 C.70歳
Q3.1996年には、トラ・ジャイアントパンダクロサイはいずれも絶滅危惧種として指定されていました。この3つのうち、当時よりも絶滅の危機にひんしている動物はいくついるでしょう?
 A.2つ B.1つ C.0
Q4.世界中の30歳男性は、平均10年間の学校教育を受けています。同じ年の女性は何年間学校教育を受けているでしょう?
 A.9 B.6 C.3
Q5.いくらかでも電気が使える人は、世界にはどれくらいいるでしょう?
 A.20% B.50% C.80%
Q6.世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?
 A.約2倍 B.変わらない C.半分


ピンときた方もいるかと思いますが、『FACTFULNESS』という世界的に大ヒットした本の内容ですね。答えは谷口さんの動画か本でチェックしてみてください。


ここで言われていたのは "社会問題に関心がある人ほど世界を悲観的にみている" ということ。


そんななか、実は数えきれないほどの「小さな進歩」が世界中で起きていて、今や世界人口の85%は、以前「先進国」といわれた枠の中に入っているし、極度の貧困の中で暮らす人びとの割合は、20年前には世界人口の29%だったのが、現在では9%にまで下がっているんだって!!これはすごい進歩です!


しかし、私たちの多くはこの事実を知りません。知っていたとしてもネガティブ本能が発動されて、無意識に脳にフィルターがかかってしまうみたい。そこに大きく影響しているのがメディア。世界はいつだって悪いニュースのオンパレード。暗い話はニュースになりやすいけど、明るい話はニュースになりにくい。そんでもって、メディアはWhatは伝えるけどWhyは伝えないと谷口さんがおっしゃっていて、本当にそうだよなと思いました。


ジャーナリズムのあり方を問い直さないといけないし、私たち自身も騙されないように気をつけないといけませんね。


世界は思っているよりも良くなっている。
「人類は改善と成長を繰り返しているから、基本的に未来はめっちゃ明るいんだ」ってことを前提に希望の話をしましょう!

 

人類存続のための3つの希望

①ほとんどの人がまだ気候危機を知らない「みんなが知れば必ず変わる」

今年もあと2ヶ月を切りましたね〜。クリスマスにお正月、コロナのおかげで例年通りにはいかないけれど、年末までのカウントダウンがはじまっています。これと同時にもうひとつ、たくさんの人が気づいていない大事なカウントダウンがあるんです。


それは、気候危機を人類が生存可能なレベルにおさえられるかどうかのタイムリミット。 

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2019年7月24日、英国のメディアBBCが「気候危機を人類が生存可能なレベルにおさえられるかはこの18ヵ月にかかっている」と報道しました[1]。私も英国にいたので見ていました…と言いたいところなんだけど、全然覚えてないんだよね(泣)。やたらと気候変動関連のニュースが多いことには気づいていたんだけど、"やっぱヨーロッパは環境意識が高いなぁ"って思ったぐらいでした。いやぁ、谷口さんとは雲泥の差だよ。こういうこと、ちゃんと伝えようと行動に移せるかどうかだよな(しょぼーん)。


でね、カウントダウンの話に戻るけど、18ヶ月っていったら2021年の1月24日なの!もうすぐじゃん、やばいじゃん!


2015年に約190の国と地域で合意されたパリ協定では、21世紀末までに「世界の平均気温上昇を産業革命前と比べ2.0℃より十分低く、1.5 ℃未満に抑える」ことが目標にされているんだけど、そうするためには、世界の二酸化炭素排出量が2020年までにピークを迎えなければならないらしい。


地球が1.5度以上温まるとどうなっちゃうかというと、突発的な豪雨やハリケーンが増えて、熱波や洪水のリスクも高まるし、海面上昇で住む場所を追われる人が増えたりする。環境難民も増えていくだろうな。

 

日本も他人事ではないです。

 
イギリスのエコノミスト誌が世界144ヵ国を対象に行った「Global Peace Index(世界平和度指数)」によると、気象災害リスクのランキングで日本はなんと世界2位。今後ますます気候危機の影響を受けることがわかっています。もう既に台風や豪雨でたくさんの被害が出ているのに、この先どうなっちゃうんだろう。


こうしたなか、菅政権が2050年を目標にカーボンニュートラルを目指すと発表しました(やっとだね)[2]。そして、民間でも東芝が石炭火力発電からの撤退を公表しました[3]。日本も少しずつ動きはじめています。


過激なことをしなくてもいい。
完璧を目指そうとしなくてもいい。
みんなが知れば必ず変わる
1人の100歩より100人の1歩です。

 

②自分の「自由と権利」と「力」をまだ発揮していない。

ノミってめっちゃジャンプするんだって。体長(2mmほど)の100〜150倍も跳ぶらしくて、私で例えると164cmなので164cm×150=246m、つまり東京都庁のてっぺんより高く跳べることになります。風圧やばそう…笑


ここでノミを高さ10cmの容器に入れて蓋をしたらどうなると思いますか?ノミは蓋にぶちあたって、低く跳ぶようになります。しばらくして蓋を取ってみると、蓋があったところまでしか跳べなくなってしまいました。(ノミも学習するんだぁ)


これって人間にも同じことが言えるよねと谷口さんは投げかけます。幼い頃には夢や希望で溢れていたのに、いつの間にか自分で自分の可能性に蓋をしてしまったり、親や先生に蓋をされてしまったりして、自分の本来の力を発揮しきれずにいるんじゃないかと。


でも、この話には続きがあって、もう一度高く跳べるようになる方法があります。


すごく単純なんですが、跳べなくなってしまったノミを自由に跳びまわっているノミの隣に置いてあげればいいのだそうです。


あなたには権利と自由があります


「あなたのことを否定してくる人の目的は、あなたを否定することじゃない。人を否定することで自分のことを肯定したいのです。そういう人があなたの人生や判断に責任をもってくれることは、絶対にない。」


このマインドセット、ほんとに大事よ。人生一度きりなんだから、その舵取りを他の人に渡してしまったら損です。


「日本では「義務」は教えるが「権利」は教えない」(ヨーロッパでは権利と自由を教える)


そんな言い方を谷口さんはされていたんだけど、ここに関しては、ちょっと言い過ぎかなと私は思った。たしかに、"こうあるべき" が強すぎて生きづらい面はあるけれど、あらゆる権利は憲法で保障されているし、そのことを一応 "義務" 教育では教えている。ただ、権利の使い方は教えてくれません。


日本人だろうが欧米人だろうが、みんな見えない蓋を抱えて育つんだと思う。それに気づけるかどうか。それを開けてくれる人(とくに大人)が周りにいるかどうか、それだけだと思います。

 

③Climat change は Climate chance

どうしてまだ間に合ううちに、なにもしてくれなかったの…?


こうした子どもたちの声に駆り立てられるように、全世界で気候危機に対する活動が行われている今、
人類が協力し合う人類史最大のチャンス」がおとずれようとしていると谷口さんは言います。危機をチャンスにとはよくいうけれど、気候危機にしてもコロナにしても、世界共通の危機に立ち向かうことで、人は分断をやめられるかもしれないとの希望的観測があるのは確かです。


希望的観測っていったのは、大衆化には危険が伴うから。
「社会問題に関心が向いている人ほど視野が狭く、ヒステリックになって、人に完璧を求めたり、正しいことを押し付ける傾向がある」と谷口さんも言っていたけれど


自分が/自分たちが正しいと思ったときが一番悪」なんですよね。
正義の反対にあるのはもう一つの正義。


それを忘れないようにしたいです。そもそも他者をコントロールする権利なんて自分にはないし、そんなことできっこないのだから。

 

まとめ

結局のところ、自分が楽しいから動くのが一番なんじゃないかな。ぶっちゃけ地球のためというのは、どこまでいっても人間のエゴでしかないと私は思います。家畜動物が可哀想っていうのもそう。"環境問題"っていう呼び方も変だなと思う。ひとりの人間として、自分自身の問題だと思うんです。


私は、これからも自分と周りの大切な人たちが快適で安心して暮らせるように、地球一個分の暮らしを目指していきたいと思っています。”地球一個分の暮らし”については、前回のブログを参考にしてもらえたら嬉しいです!

 

windtosoil.hatenablog.com

 

= おまけの小話=
こないだ、はじめて気候マーチに参加したんだけど、
めっちゃ楽しかった!!!!
これ、家族とか友達からは「デモじゃん」
っていわれるんだけど、
やってみたら祭りみたいなもの。

小さいときにさ、地元の神社の御神輿かついで
大通りを通行止めしてもらって、練り歩きしたことある?
あれと同じ感覚だった。

みんなで大きな声だして、
立川のどまんなかでわいわいするの
めっちゃ快感だった~。

「立川のみなさん元気ですかーー!!」
って叫んじゃったぐらい。

全然過激な感じじゃないし
自分たちが楽しくてやっている。
ネガティブで押しつけるような内容は
いわないってそれだけが唯一のルール。

日本をもっとポジティブに
わっしょいしていきましょ!

 

 

■参考 
・谷口さんブログ「本当に価値のあるものは?」
https://hontounikachinoarumonowa.com
・地球を守ろう(谷口さん代表)
http://chikyuwomamorou.com

[1]Climate change: 12 years to save the planet? Make that 18 months - BBC News
[2]菅首相、2050年カーボンニュートラル宣言の舞台裏 | 日経クロステック(xTECH)
[3]東芝、石炭火力の新設撤退 受注停止、再エネに注力:時事ドットコム



ヨーロッパに学ぶサスティナブルのヒントを紹介!ゼロウェイストMAPも更新中!

こんにちは!最近、土に還るスマホケースをゲットして、テンションがあがってますSaeです!イギリス留学を経てすっかりエコに目覚めてしまいました!今日は私がヨーロッパで見つけたサスティナブルな暮らしのヒントを紹介したいと思います。


以前、ゲストとして参加させていただいたLoidutsチャリティショップのイベントで、ヨーロッパのサスティナブルな取組についてお話しさせていただきました。動画の9:30~18:30で話しているので、よかったら観てみてください。この内容をもとにブログを書いていきます!エシカルファッションブランド「TSU.NA.GU.」の小澤さんのお話もおもしろいですよ~


ちなみに、Loidutsを逆から読むとStudio-Lということで、山崎亮さんを筆頭にしたコミュニティデザイン集団が母体となっているプロジェクトとなっております。私は数年前から単発のインターンをさせていただくなどご縁があり、今回お声かけいただきました。感謝。

 

買いものは欲しい未来への一歩

みなさんはお買い物をするとき、何を基準に選択していますか?
ときめき(イケてる/ おいしそう)、必要性(秋服ほしい/ お腹すいた)、コスパ(タイムセール / 食べ放題)、口コミ(ブランド品 / インスタ映え)、将来性(長く使える/ 健康的)などなど


その時々で優先順位が変わってきますが、買い物は日常にある一番身近な意思決定だと思うわけです。私は本当に優柔不断なので、頭のなかで優先順位がコロコロ変わってしまって、30分くらい悩んだ挙句に買わないっていうことがよくあります(苦笑)


だいたい予算でストッパーがかかって、代替品・中古品を調べてみたりするのですが、そのうちに「本当にこれ必要なのか????」の無限ループに陥り、考えるのが面倒くさくなって店を出るという。まじ時間の無駄じゃんっていつもがっかりするのでショッピングは苦手なのです…。


それがイギリス留学を経て少しだけ変化がありました。「サスティナビリティ」を基準に物を選ぶようになったんです。ヨーロッパにいたら自然とそうなったんだけど何でだろう?商品ができるまでのストーリーがパッケージに書いてあったりして、Sustainable、Eco-friendly、Cruelty-free、Organic、こんなワードをたくさん目にしたからかもしれません。


それからというものショッピングがちょっと楽しくなりました。これまで当たり前に消費してきたものの代わりがたくさんあって、どれも創意工夫がつまったオリジナルな商品/サービス。それでいておしゃれ。人間のクリエイティビティってすごいなぁと感心します。そんな宝さがしみたいな感覚で、Zero Waste shop(エコな雑貨屋さん)巡りがいつしか趣味になっていったのでした。

 

サスティナブルってなに?

イギリスに限らずヨーロッパの街を歩いていると、"サスティナブル"を打ち出しているお店の多さに驚きます。普通の大型スーパーでさえ、オーガニック商品やヴィーガン食品などが当たり前に置いてある。それだけ市民のニーズがサスティナブルに向いているということですね。でも、そもそも "サスティナブル" って何なんでしょう?

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"サスティナブル"は日本語で ”持続可能な” と訳されますが、最近では横文字のまま使われることが多くなってきています。もとは『持続可能な開発(Sustainable development)』からきている「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」という意味で日本に紹介された概念ですが[1]、いまいちイメージが湧かないのは私だけでしょうか。\未来のため/\地球のため/NOプラスチック!NOお肉!NO二酸化炭素!という感じで、我慢が多い印象でした。


未来が予測できないVUCAの時代といわれているなかで、将来世代のニーズを考えろといわれても無理があるしなぁと、そんなもやもやを抱えていたときに出会ったのがアース・オーバーシュート・デーという指標です。 アース・オーバーシュート・デーとは、「1年間に地球が生産できる量を、人間が使い尽くしてしまう日」を意味します。2020年は8月22日に1年分の地球の資源を使い果たしてしまいました。これでも新型コロナウイルス感染拡大による人間活動の停滞によって例年より遅い到来となっています。

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国別でみると日本は5月13日にアース・オーバーシュート・デーを迎えています。ちなみに前年と比べて1日遅くなっただけです。世界平均より3か月以上も早く地球が1年間に生産できる資源を使い果たしてしまったことになります。

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見方を変えれば、世界中の人が日本人と同じ水準の生活をした場合、1年間に地球2.8個分の自然資源が必要になる計算になるんです。これを知って、私ははじめて自分事としてサスティナビリティを捉えられるようになりました。未来のためでも地球のためでもなく、単純に限りある資源を使い過ぎているのは良くないと思ったんです。自分の首を絞めることになるし、誰かの幸せを奪っていることになるから。

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サスティナブルの本質は地球一個分の暮らしを目指すことにある!と腑に落ちてからは、資源を大切にした思いやりのあるライフスタイルを心がけるようになりました。

 

衣食住からみるサスティナブルのヒント

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まずは自分の消費行動を見直すことから始めようと思い立ち、衣・食・住から地球一個分の暮らしに近づくヒントを探すことにしました。


下の地図は私が見つけたサスティナブルな商品やサービスに出会える場所を示しています。

青は「衣」― 地球環境や人の労働環境に配慮しているアパレル店
橙は「食」― 食品ロス削減などに取り組む飲食店
黄も「食」― オーガニック・ヴィーガンレストラン
緑は「住」― 量り売りの消耗品や長持ちする雑貨を販売しているお店

随時更新中で、実際に訪れた場所には写真とコメントを入れていきます。

 

服が環境を汚染し誰かを苦しめている?

「あなたが今着ている服は環境を汚染して人を死に至らしめているかもしれない。」
といわれても、その裏側を想像できる人は多くないと思います。というか、そんな不都合な真実、考えたくもないですよね。純粋にファッションを楽しみたいのになって。でも、知らないよりは知った上で選択できる方がいいと思うんです。私もまだまだ勉強中だし、実際に現場を見てはいないので偉そうなことは言えないですが、特にファストファッション環境負荷と労働環境が気になっています。

実は、ファッション業界は石油産業に次いで世界で2番目の環境汚染産業といわれているんです[2]。Tシャツを1枚作るのに必要な水の量は2,700リットル。これは平均的な人が2年半かけて飲む水の量に相当します。これだけでも驚きですが、ほかにも以下のような問題が指摘されています。

・CO2の排出量が全業界の10%を占める
・コットン農家の健康被害
・染料(重金属や環境ホルモンなど)による水質汚染
・化繊(マイクロプラスチック)の海洋流出
・ゴミ問題

日本国内で捨てられている衣服は年間100万トン(およそ33億着!!)。衣服のうち9割はリサイクルされることなく、埋め立てまたは焼却処分されているそうです[3]。そもそも日本は、衣類の95%以上を海外からの輸入に頼っています(2018年は国内生産9568万着、輸入38億3353万着)[4]。つまり、大量の衣類をわざわざエネルギーをかけて運び、大半をごみとして捨てているという衝撃の事実!!これまで衣類の自給率なんて考えたことなかったので、このことを知った時はショックでした。

 

そして労働環境について。2013年に死者1,138人、負傷者2,500人、行方不明者500人以上を出したバングラデシュの縫製工場「ラナ・プラザ」倒壊事故は聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。バングラデシュは中国に次いで世界2位のアパレル輸出大国ですが、以前から工場の安全性に不安の声があがっていたそうです。違法に増築された8階建てのラナ・プラザには、当時多くの縫製工場が入っており、欧米や日本企業ブランドの洋服を生産していました。


このような劣悪な労働環境のなかで低賃金で働いている人びとのことを忘れてはいけないし、できる限りファストファッション以外の選択肢を持っていたいと私は思います。

 

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イギリスはじめヨーロッパの国々には、チャリティショップやアップサイクルショップがたくさんありました。日本の古着・中古屋さんと違うのは、収益の一部が貧困問題や環境問題の対策などに寄附される仕組みになっていることです。


英国発祥の国際NGOOxfamチャリティショップは特によくみかけます。Oxfam(the Oxford Committee for Famine Relief)のはじまりは1942年。第二次世界大戦中に飢餓に苦しむ人びとへ食料供給を求めた団体が基になっています。長年の積み重ねのなかで、チャリティが暮らしに根づいていったのだろうなと想像してみたり。ひょっとしたら、キリスト教由来の慈愛の精神も関係しているかもしれないですね。


自分のものを寄付したいときには、街中に設置されているドネーションボックスに入れるだけなので簡単です!写真の赤色のドネーションボックスは、British Heart Foundationという心臓病・循環器疾患に関する研究を支援するチャリティ団体のもので、ここには服だけでなく、本やCD・DVD、おもちゃなども入れることができます。引っ越しのときや日本に帰国する際にすごく助かりました。ただ、中がどうなっているのか少し気になります。ゴミとか入れる人いそうで…笑


エシカルファッションのお店も増えてきています。エシカル(Ethical)は日本だとあまり聞き馴染みのない言葉ですが、「思いやり」に近い感覚かなと思います。一般社団法人エシカル協会の定義がわかりやすかったので載せときます。

一般的には、「法的な縛りはないけれども、多くの人たちが正しいと思うことで、人間が本来持つ良心から発生した社会的な規範」であると言えます。私たちが普及活動を行なう際の「エシカル」とは、根底には一般的な定義が流れているものの、特に「人や地球環境、社会、地域に配慮した考え方や行動」のことを指します。

なんだか小学校の道徳の時間を思い出した笑  ”心のノート” にエシカル消費の内容も入れたらいいのに、なんて。


ちなみに、画像右側のエシカルファッションのお店はヘルシンキで見つけました(地図番号➄[青]Lapuan Kankurit Store & Studio)。 ヘルシンキ2035年までにカーボンニュートラルになることを目指していて、日々の暮らしのなかで環境に配慮した考え方(Ecological thinking)ができるような街づくりをしています。

私がすごくいいな~と思たのはMy Helsinkiというサスティナブルなお店の紹介サイトです。市民と専門家が協働で作成したサステナブルの指標を基準にお店を評価しています。運営母体は、市が持っているマーケティングカンパニーHelsinki Marketingだそうで、官民一体になってサスティナブルに取り組んでいるのがすごい!

www.myhelsinki.fi

 

あなたの買いものは誰を笑顔にする?

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私はイギリス留学中にWWOOF(World Wide Opportunities on Organic Farms)という、農作業をお手伝いする代わりに食事と宿を提供してもらえるサービスを利用して、オーガニック農家さんのところへ遊びに行っていました。普段は大学に通っているので、「週末だけお手伝いさせてほしい」というメールをニューカッスルから行ける農場にひたすら送り、ほとんど返信がないか「長期じゃないと受け入れていない」と断られるかのどっちかだった中、唯一受け入れてくれたのがBluebell Organicsという家族経営の農家さんでした。

 

かっぷくがよく包み込むような優しさ溢れるお母さんCathとしっかりものでユーモラスなお父さんJem、20歳前後のお子さんが3人と白靴下を履いているようなネコちゃんSocksのベジタリアン一家。農場には近所に住むおじちゃん・おばちゃんが来てくれて「ジムに行くよりも畑作業の方が体にいいわ~」と一緒に作業をしてくれます。本当に平和でほのぼのとしたファームです。

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雑誌でつくった袋とコンポストで分解される袋

私が主にお手伝いさせていただいていたのは、ファーマーズマーケットでの販売でした。”Hello”とお客さんと挨拶を交わして、世間話をしたり野菜の説明をしながら、好きなものを好きなだけ選んでもらいます。キロ単位で値段が決まっているので、量りで値段をチェックしてお会計。

さすが、オーガニック野菜を選ぶ方たちは環境意識も高くて、ミニトマトを入れる用の小さな紙袋を持ってきている人や以前購入したりんごジュースの空き瓶を返却してくれる人もたくさんいました。ちなみに、イギリスでは買い物袋が有料なのでマイバック持参は当たり前です◎

オーガニックのよさは、つくる人、食べる人、地球のみんなに優しいということ。ちなみに、日本で有機農業は「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業」と定義されています[5]。

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国ごとに有機認証の登録機関が設置されていて、日本だとJASマークが有名ですね(画像:最上段右端)。イギリスではSoil Association(画像:最下段まん中)が最大の認証機関となっていて、国内オーガニック食品の約70%が認証を受けています。「健康な土壌が健康な植物を育み、それが健康な体を生んでいく」という理念のもと1946年に設立されたチャリティー団体です。毎年、農場に審査員が来て土壌の状態などをチェックするそうで、Jemはその資料作成に追われていました。

審査基準の一部をあげると
・ 化学薬品、化学肥料、農薬を用いていない
・ 肥料には遺伝子組換え作物が含まれていない
・ 過去5年以内に遺伝子組換え作物が生産されていない
・ 工業地帯から離れた場所で栽培されている
などなど

地球環境、人体の健康、動植物の健康を害さないことが全体の方針としてあげられています。


この方針と同じ理由でベジタリアン / ヴィーガンになる人もヨーロッパには多くいます。ざっくりいうと、動物性のもの(肉、魚、乳製品等)を控えている人たちのことです。私の友だちにも何人かいて、一緒にご飯を食べることもありましたが、全然困ることはなかったです。たいていのレストランにはベジタリアン / ヴィーガン対応メニューがあるし、スーパーでも当たり前に植物性食品を調達できます。その選択肢の多さには驚きました。

たとえば、牛乳の代わりとなる植物性ミルクには、豆乳、オーツミルク、カシューナッツミルク、アーモンドミルク、ヘーゼルナッツミルク、ココナッツミルクがあります。日本では見たことがなかったので、おもしろがって全部試してみたのですが、私はオーツミルクが一番好きでした(実は牛乳よりも好み)。


ちなみにBBCが出しているデータによると、オーツミルクは豆乳と同じくらい環境負荷(生産に必要なCO2の排出量、土地利用、水利用)が低いようです[6]。こうした背景を知っていれば、牛乳じゃなくても全然いいや~と思います。

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余談ですが、私がイギリスで愛飲していたオーツミルク「OATLY」が来年にも日本に上陸するとのことで、今からめっちゃ楽しみです!笑


さて、ここで問題!(唐突w)
先日10月30日「食品ロス削減の日」に消費者庁から賞味期限の新しい愛称が発表されました。それは何でしょうか!

 

チチチチチチ…

 

正解は…

 

なんと…

 

700件の中から選ばれた…

 

おいしいめやす

 

わかりやすい!!

 

(ここまで文章書きすぎたので、余白を贅沢に使いたくなった笑)

そうそう、我が家には賞味期限という概念がありません。こんなこというとドン引かれるかもしれないけど、この間も2019年4月20日までのクリームチーズを食べて普通においしかった。しかし、賞味期限の愛称を変えたところで、食料廃棄の問題は簡単には解決しなさそうですよね…。


世界で廃棄される食料品は年間13億トン(国連食料農業機関FAO)!!なんと生産量の3分の1が捨てられている現状にあります。日本はというと、食品廃棄物は年間2,550万トン!そのうち食べられるのに捨てられている食品ロスは612万トン(平成29年度推計、農林水産省)!これは国連世界食糧計画(WFP)による食糧援助量(約320万トン)の2倍に相当する量で、その廃棄コストは年間2兆円にも及ぶそうです。


いやあ、何してんの?!という話ですよ。想像してみてください。毎日1億2,000万人のみんながお茶碗一杯分の食べものをゴミ箱に捨てているんですよ。ただでさえ食料自給率37%なのに無駄遣いがすごすぎませんか!はい、激おこぷんぷん丸ですね←古い

 

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NPO法人日本もったいない食品センターHPより

若干言葉がややこしいので画像を拝借しました。日本では、まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」と同じ意味で「フードロス」という言葉が使われますが、英語だと「Food Loss」は消費者の目に触れる前の供給過程で出る食品ロスを表していて、賞味期限切れや食べ残しで出る食品ロスを「Food Waste」と呼んでいます。つまり日本語の「食品ロス」は英語の「Food Waste」です。


イギリスをはじめとしてヨーロッパでは、市民レベルでFood Waste対策が進められています。たとえば、規格外の野菜やスーパーの廃棄から食事を提供するコミュニティカフェ。「Pay As/What You Feel(気持ちの分だけ払ってね)」形式を導入していることが多いので、お金を持っている人も持っていない人も気軽に立ち寄ることができます。

 

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私が旅先で訪れたコミュニティカフェ(地図番号➂[橙]Totnes United Free Church)は月1回教会で開催されていて地元の人で大賑わいでした。完全にアウェイな旅人の私。トレーをもってどこへ座ろうか…ときょろきょろしていたら、”ここおいで~”と声をかけてくれる人がいて、大きなテーブルを囲んで色いろとおしゃべりしながらいただきました。楽しかったな~。食品ロスを削減すると同時に地域の交流拠点にもなるなんて、素晴らしい!


そのほか、フードシェアリングの取組も活発です。コミュニティフリッジといって、地域住民が共同で利用できる冷蔵庫を設置している地区もあります(地図番号④[橙]Pop Brixton)。また、ご近所さんから食材や物をもらうことができたり、飲食店で閉店間際に値引きされた商品を購入することができたりするアプリもありました。これぞ現代版おすそわけシステム。素敵です。


この辺は日本でも広まってきていますね!

lifeee.tokyo

 

足るを知る丁寧な暮らし

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最後は「住」。お家と暮らしの話をしたいと思います。
まず、イギリスの家は家具付きのことがほとんどなので、いちいち物を買いそろえる必要がないんです。エコだし経済的ですよね。それに、イギリスでは古い家ほど価値があるとされる傾向があるので、築100年を超える家は当たり前で、築300年以上の家もメンテナンスしながら一般家庭が暮らしていたりします。日本で築300年といったら国宝・重要文化財級!気候や災害、生活様式の変化、建築基準などいろんな違いがあるので、イギリスがえらくて日本がだめと言いたいわけではないですが、古いものを大切にするという価値観は見習いたいところです。

最近、日本でも省エネ住宅が増えてきていますが、イギリスでは2016年から新築住宅のゼロカーボン化が義務化されています。通称 ”Zero Carbon House” といわれるもので、冷暖房、給湯、換気、照明などに必要なエネルギーを自給するよう設計されています。
 

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実際に中を見せてもらったのですが、大きい窓や室内に設置されている鏡で光と熱が取り込みやすくなっていて、窓を開けると心地よい風が吹き抜けていきます。こういった自然のエネルギーを最大限に活かした設計手法を「パッシブデザイン」というそうです。電気は太陽光発電機、お湯は太陽熱温水器を利用していて、ゼロカーボンを達成しています(イギリスって曇りが多いんだけど問題ないのだろうか…)。


マテリアルにも工夫が!断熱材には古新聞紙、バスルームの床にはリサイクルビン、木製の階段には取り壊した建物の床材が使われていました。どうやら、古い建物そのものだけでなく素材まで使いまわすらしい。


そして、住宅の要素として欠かせないのがお庭。イギリス人ってほんとにガーデニング大好きなんですよね~。なんでか未だによくわかっていないけど。正面からみて狭そうな家でもちゃんと裏庭があります。私の友だちは、キッチンから出た生ゴミコンポストにして、それを肥料にハーブやルバーブなどを育てていました。こういった栄養循環が日常にあるっていいなあ。

 

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Zero Waste ムーブメントも各地で巻き起こっています。Zero Wasteとは字のごとくゴミをゼロにすることを目指して、使い捨てのものを控えたり、量り売りショップを利用したり、物を所有せずシェアしたりするライフスタイルを意味します。


私が住んでいたNewcastleにもZero Waste ショップがいくつかあって、ナッツ、穀物、チョコ、スパイス、油、シャンプーなどの詰め替えが置いてありました。ほかにも竹製ハブラシやタブレット型の歯磨き粉、竹製カトラリーセット、土に還るキッチンタオルなどなど、おもしろい雑貨がいろいろあります。

 

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いきなり\ゴミゼロ/っていわれると、ストイックなライフスタイルな感じがするけど、できることからできる範囲でやればいいですね~。私なんか意識高い風にブログ書いているけど、めっちゃゴミ溜まるし、量り売りで全部揃えられるマダムな生活には程遠い…。ただ、マイカップを持ち歩いてみたり、みつろうラップつくってみたり、楽しくて個人的におしゃれだと思うことからやってます。そう、Zero Wasteがなんかイケてるから面白がっているだけなんです笑


日本でも2003年に徳島県上勝町が「ゼロウェイスト宣言」を出していますね[7]!すごい先進的!Zero Waste ショップもエコストアパパラギさん(神奈川県藤沢)やnue by Totoyaさん(東京都渋谷区)など少しずつ増えてきているので今後が楽しみです!

ideasforgood.jp

 

まとめ

よし!やっとここまできた!笑
気づいたら1万字超えという超大作になってしまいました、、なんてこった。果たして、ここまで読んでくれる人はいるのだろうか。まあ、ほぼ自己満なのでいいんだけど。情報を盛り込み過ぎるのは私のよくない癖です。


この情報過多・趣味大爆発ブログで伝えたかったのは、知った上で選択するのが大切だよね~ということです。私がヨーロッパで見てきたことがその選択肢を増やすヒントになったらいいなと思います。

 

=参考=

■Loidutsチャリティショップ

HP:https://loidutsshop.stores.jp/
Facebookhttps://www.facebook.com/loidutscharityshop
note:https://note.com/loiduts

 

■TSU.NA.GU.
HP:https://www.tsunagu-fashion.com/
Instagramhttps://www.instagram.com/tsunagu_fashion/?igshid=1c4u0ghb0gq61
Twitterhttps://twitter.com/tsunagu_fashion?s=21

 

■アース・オーバーシュート・デー

2020年のアース・オーバーシュート・デーは8月22日 「地球の使いすぎ」前年より3週間遅い到来となったが、いまも続く使い過ぎの状態 |WWFジャパン

5月12日は日本のオーバーシュートデー。使える資源が底をつく日、あなたは何をする? | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

 

■引用URL

[1]持続可能な開発(Sustainable Development)|外務省
[2]国連、ファッションの流行を追うことの環境コストを「見える化」する活動を開始 | 国連広報センター
[3]年間100万トンもの服が捨てられている・・・。環境問題のカギは、アパレル産業? | ハフポスト LIFE
[4]最新版!【アパレル業界・基礎講座2020】日本に流通する服の生産地は? 供給構造編 | センケンjob
[5]【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~:農林水産省
[6]Climate change: Which vegan milk is best? - BBC News
[7]ゼロ・ウェイストタウン上勝 | 上勝町ゼロ・ウェイストポータルサイト ZERO WASTE TOWN Kamikatsu



ココログ#3 YouTube出身ミュージシャンが語る死生観「与えられるものこそ与えられたもの」by 藤井風さん

心が動いた言葉をログするココログシリーズ。今回は私が敬愛するミュージシャン藤井風さんの「帰ろう」という楽曲からログします。

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四半世紀の人生で一度も歌手にはまらなかった私が ”この人神なの!?” と、だだはまりどころでなく心のオアシスと化しているお方、藤井風さん。

今年の1月にメジャーデビューしたばかりなのですが、10年ほど前からYouTubeに弾き語りカバー楽曲などをアップしていて、初音ミクを弾いていた少年が洋楽カバーをカメラ目線で歌うようになり、ニューヨークで収録したオリジナル楽曲のMVを公開するに至るまでの過程が覗き見できてしまいます。(孫の成長を見届けるおばあちゃんの気持ちってこんなかな笑)


私もたまたまYouTubeで見つけて、カバー動画を観てから一瞬で虜になりました。

これやばくないですか。ピアノうますぎるし、ベースとパーカッションも2つの手+お尻でやってて、抜群のリズム感に歌唱力、ふざけてみせる余裕があって、サングラスとった方がイケメンって何…
表情を見ていても本当に音楽が好きなんだなあというのが伝わってきますよね。


これだけじゃないんです!!


いろいろ動画サーフィンしていくと本人がしゃべっているものがあるのですが、ギャップに度肝ぬかれますよ。まず、一人称が「わし」の生粋の岡山弁。デビュー曲「何なんw」のように積極的に方言で歌うのも好感度高い。普段の話し方は穏やかで優しくて、弾き語りしてる時のモード(色気すごいやつ)とだいぶ違うのもよい。そして、日本語や英語で自身の楽曲について語る内容から、本当に神の申し子なのでは?と思わされる思想の深さ。

 

もうすべてが私のツボで、藤井風さんという人間に興味津々。

 

5月にリリースされた1stアルバム『HELP EVER HURT NEVER』(常に助け決して傷つけない)には11のオリジナル楽曲が含まれています。どれも藤井風さんの人生哲学が染み込んでいて、新しいようでどこか懐かしさを感じられる曲ばかり。

 

とにかく、彼の歌を聴いていると浄化作用がすごくて、感謝とか愛とか優しさが自分の内側から溢れてくるんです。ええ、相当くさいことを言ってるし、スピリチュアル系と思われてもしょうがないですが、この世界観は表現しがたい崇高な感じで…

 

まずは聴いてみてください。



藤井風 「帰ろう」

 

あなたは夕日に溶けて

わたしは夜明に消えて

もう二度と 交わらないのなら

それが運命だね

 

あなたは灯ともして

わたしは光もとめて

怖くはない 失うものなどない

最初から何も持ってない

 

それじゃ それじゃ またね

少年の瞳は汚れ

5時の鐘は鳴り響けど もう聞こえない

それじゃ それじゃ まるで

全部 終わったみたいだね

大間違い 先は長い 忘れないから

 

ああ 全て忘れて帰ろう

ああ 全て流して帰ろう

あの傷は疼けど

この渇き癒えねど

もうどうでもいいの 吹き飛ばそう

 

さわやかな風と帰ろう

やさしく降る雨と帰ろう

憎みあいの果てに何が生まれるの

わたし、わたしが先に 忘れよう

 

あなたは弱音を吐いて

わたしは未練こぼして

最後くらい 神様でいさせて

だって これじゃ人間だ

 

わたしのいない世界を

上から眺めていても

何一つ 変わらず回るから

少し背中が軽くなった

 

それじゃ それじゃ またね

国道沿い前で別れ

続く町の喧騒 後目に一人行く

ください ください ばっかで

何も あげられなかったね

生きてきた 意味なんか 分からないまま

 

ああ 全て与えて帰ろう

ああ 何も持たずに帰ろう

与えられるものこそ 与えられたもの

ありがとう、って胸をはろう

 

待ってるからさ、もう帰ろう

幸せ絶えぬ場所、帰ろう

去り際の時に 何が持っていけるの

一つ一つ 荷物 手放そう

 

憎み合いの果てに何が生まれるの

わたし、わたしが先に 忘れよう

 

あぁ今日からどう生きてこう

心に響きすぎるうううう。この歌を聴きながら何度涙ちょちょぎれたことか。
ちっぽけなことが本当にどうでもよくなって、今生きていることを大事にしよう、「最初から何も持ってない」のだから与えてもらったものを「ありがとう、って胸をはって」誰かに与えられるようになろうと自然に思える。

 

「与えられるものこそ与えられたもの」

 

こういう気持ちが実は私がイギリスで暮らしているときに感じたGiveの精神とも重なって、素直でオープンで優しい自分のなかにあるピュアな部分を思い出させてくれます。

 

藤井風さんはこの楽曲が生まれた背景として「God gave me this song」まさに歌詞が降りてきたと言っていて「How should I live in my life in order to die happily?」幸せに死ぬためにどう生きるかという死生観について語っています。

 

どんな去り際だったら自分が幸せなのか想像もつかないけれど、確実に言えるのは、くださいばっかの人生よりも、憎しみは忘れて感謝の気持ちで満たされて、誰かに何かを与えられたかもしれないと思える人生の方が幸せだろうなぁということ。

 

そういえば、人が死ぬ前に語る5つの後悔という話があって、オーストラリアの看護師さんが余命3ヶ月の患者さんから聞いた言葉を『The Top Five Regrets of the Dying』という本にまとめています。


1. I wish I'd had the courage to live a life true to myself, not the life others expected of me.
  他人に期待された人生ではなく、自分自身に素直に生きる勇気を持てばよかった

2.I wish I hadn't worked so hard.
  あんなにがむしゃらに働かなければよかった

3.I wish I'd had the courage to express my feelings.
  自分の気持ちを表現する勇気を持てばよかった

4.I wish I had stayed in touch with my friends.
  友達と連絡を取り続けていればよかった

5.I wish that I had let myself be happier.
  自分自身をもっと幸せにしてあげればよかった

(引用:Top five regrets of the dying | Society | The Guardian) 

 

憎み合いが生まれるのも渇きが癒えないのも他人軸で生きているからかもしれません。きっと、与えられたものに感謝して、少しの勇気とやさしさを持って、自分の素直な心のままに日々過ごし表現していくことが幸せな人生につながるのだろうと感じました。

 

あらためて言葉や歌の力はすごいなと思う。 
藤井風さん、ありがとう。