世界と日本の風と土

世界と日本の風と土

日本とイギリスで農村計画を学ぶ女子学生のブログ。いかしいかされる生態系に編みなおしたい。

ヨーロッパに学ぶサスティナブルのヒントを紹介!ゼロウェイストMAPも更新中!

こんにちは!最近、土に還るスマホケースをゲットして、テンションがあがってますSaeです!イギリス留学を経てすっかりエコに目覚めてしまいました!今日は私がヨーロッパで見つけたサスティナブルな暮らしのヒントを紹介したいと思います。


以前、ゲストとして参加させていただいたLoidutsチャリティショップのイベントで、ヨーロッパのサスティナブルな取組についてお話しさせていただきました。動画の9:30~18:30で話しているので、よかったら観てみてください。この内容をもとにブログを書いていきます!エシカルファッションブランド「TSU.NA.GU.」の小澤さんのお話もおもしろいですよ~


ちなみに、Loidutsを逆から読むとStudio-Lということで、山崎亮さんを筆頭にしたコミュニティデザイン集団が母体となっているプロジェクトとなっております。私は数年前から単発のインターンをさせていただくなどご縁があり、今回お声かけいただきました。感謝。

 

買いものは欲しい未来への一歩

みなさんはお買い物をするとき、何を基準に選択していますか?
ときめき(イケてる/ おいしそう)、必要性(秋服ほしい/ お腹すいた)、コスパ(タイムセール / 食べ放題)、口コミ(ブランド品 / インスタ映え)、将来性(長く使える/ 健康的)などなど


その時々で優先順位が変わってきますが、買い物は日常にある一番身近な意思決定だと思うわけです。私は本当に優柔不断なので、頭のなかで優先順位がコロコロ変わってしまって、30分くらい悩んだ挙句に買わないっていうことがよくあります(苦笑)


だいたい予算でストッパーがかかって、代替品・中古品を調べてみたりするのですが、そのうちに「本当にこれ必要なのか????」の無限ループに陥り、考えるのが面倒くさくなって店を出るという。まじ時間の無駄じゃんっていつもがっかりするのでショッピングは苦手なのです…。


それがイギリス留学を経て少しだけ変化がありました。「サスティナビリティ」を基準に物を選ぶようになったんです。ヨーロッパにいたら自然とそうなったんだけど何でだろう?商品ができるまでのストーリーがパッケージに書いてあったりして、Sustainable、Eco-friendly、Cruelty-free、Organic、こんなワードをたくさん目にしたからかもしれません。


それからというものショッピングがちょっと楽しくなりました。これまで当たり前に消費してきたものの代わりがたくさんあって、どれも創意工夫がつまったオリジナルな商品/サービス。それでいておしゃれ。人間のクリエイティビティってすごいなぁと感心します。そんな宝さがしみたいな感覚で、Zero Waste shop(エコな雑貨屋さん)巡りがいつしか趣味になっていったのでした。

 

サスティナブルってなに?

イギリスに限らずヨーロッパの街を歩いていると、"サスティナブル"を打ち出しているお店の多さに驚きます。普通の大型スーパーでさえ、オーガニック商品やヴィーガン食品などが当たり前に置いてある。それだけ市民のニーズがサスティナブルに向いているということですね。でも、そもそも "サスティナブル" って何なんでしょう?

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"サスティナブル"は日本語で ”持続可能な” と訳されますが、最近では横文字のまま使われることが多くなってきています。もとは『持続可能な開発(Sustainable development)』からきている「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」という意味で日本に紹介された概念ですが[1]、いまいちイメージが湧かないのは私だけでしょうか。\未来のため/\地球のため/NOプラスチック!NOお肉!NO二酸化炭素!という感じで、我慢が多い印象でした。


未来が予測できないVUCAの時代といわれているなかで、将来世代のニーズを考えろといわれても無理があるしなぁと、そんなもやもやを抱えていたときに出会ったのがアース・オーバーシュート・デーという指標です。 アース・オーバーシュート・デーとは、「1年間に地球が生産できる量を、人間が使い尽くしてしまう日」を意味します。2020年は8月22日に1年分の地球の資源を使い果たしてしまいました。これでも新型コロナウイルス感染拡大による人間活動の停滞によって例年より遅い到来となっています。

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国別でみると日本は5月13日にアース・オーバーシュート・デーを迎えています。ちなみに前年と比べて1日遅くなっただけです。世界平均より3か月以上も早く地球が1年間に生産できる資源を使い果たしてしまったことになります。

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見方を変えれば、世界中の人が日本人と同じ水準の生活をした場合、1年間に地球2.8個分の自然資源が必要になる計算になるんです。これを知って、私ははじめて自分事としてサスティナビリティを捉えられるようになりました。未来のためでも地球のためでもなく、単純に限りある資源を使い過ぎているのは良くないと思ったんです。自分の首を絞めることになるし、誰かの幸せを奪っていることになるから。

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サスティナブルの本質は地球一個分の暮らしを目指すことにある!と腑に落ちてからは、資源を大切にした思いやりのあるライフスタイルを心がけるようになりました。

 

衣食住からみるサスティナブルのヒント

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まずは自分の消費行動を見直すことから始めようと思い立ち、衣・食・住から地球一個分の暮らしに近づくヒントを探すことにしました。


下の地図は私が見つけたサスティナブルな商品やサービスに出会える場所を示しています。

青は「衣」― 地球環境や人の労働環境に配慮しているアパレル店
橙は「食」― 食品ロス削減などに取り組む飲食店
黄も「食」― オーガニック・ヴィーガンレストラン
緑は「住」― 量り売りの消耗品や長持ちする雑貨を販売しているお店

随時更新中で、実際に訪れた場所には写真とコメントを入れていきます。

 

服が環境を汚染し誰かを苦しめている?

「あなたが今着ている服は環境を汚染して人を死に至らしめているかもしれない。」
といわれても、その裏側を想像できる人は多くないと思います。というか、そんな不都合な真実、考えたくもないですよね。純粋にファッションを楽しみたいのになって。でも、知らないよりは知った上で選択できる方がいいと思うんです。私もまだまだ勉強中だし、実際に現場を見てはいないので偉そうなことは言えないですが、特にファストファッション環境負荷と労働環境が気になっています。

実は、ファッション業界は石油産業に次いで世界で2番目の環境汚染産業といわれているんです[2]。Tシャツを1枚作るのに必要な水の量は2,700リットル。これは平均的な人が2年半かけて飲む水の量に相当します。これだけでも驚きですが、ほかにも以下のような問題が指摘されています。

・CO2の排出量が全業界の10%を占める
・コットン農家の健康被害
・染料(重金属や環境ホルモンなど)による水質汚染
・化繊(マイクロプラスチック)の海洋流出
・ゴミ問題

日本国内で捨てられている衣服は年間100万トン(およそ33億着!!)。衣服のうち9割はリサイクルされることなく、埋め立てまたは焼却処分されているそうです[3]。そもそも日本は、衣類の95%以上を海外からの輸入に頼っています(2018年は国内生産9568万着、輸入38億3353万着)[4]。つまり、大量の衣類をわざわざエネルギーをかけて運び、大半をごみとして捨てているという衝撃の事実!!これまで衣類の自給率なんて考えたことなかったので、このことを知った時はショックでした。

 

そして労働環境について。2013年に死者1,138人、負傷者2,500人、行方不明者500人以上を出したバングラデシュの縫製工場「ラナ・プラザ」倒壊事故は聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。バングラデシュは中国に次いで世界2位のアパレル輸出大国ですが、以前から工場の安全性に不安の声があがっていたそうです。違法に増築された8階建てのラナ・プラザには、当時多くの縫製工場が入っており、欧米や日本企業ブランドの洋服を生産していました。


このような劣悪な労働環境のなかで低賃金で働いている人びとのことを忘れてはいけないし、できる限りファストファッション以外の選択肢を持っていたいと私は思います。

 

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イギリスはじめヨーロッパの国々には、チャリティショップやアップサイクルショップがたくさんありました。日本の古着・中古屋さんと違うのは、収益の一部が貧困問題や環境問題の対策などに寄附される仕組みになっていることです。


英国発祥の国際NGOOxfamチャリティショップは特によくみかけます。Oxfam(the Oxford Committee for Famine Relief)のはじまりは1942年。第二次世界大戦中に飢餓に苦しむ人びとへ食料供給を求めた団体が基になっています。長年の積み重ねのなかで、チャリティが暮らしに根づいていったのだろうなと想像してみたり。ひょっとしたら、キリスト教由来の慈愛の精神も関係しているかもしれないですね。


自分のものを寄付したいときには、街中に設置されているドネーションボックスに入れるだけなので簡単です!写真の赤色のドネーションボックスは、British Heart Foundationという心臓病・循環器疾患に関する研究を支援するチャリティ団体のもので、ここには服だけでなく、本やCD・DVD、おもちゃなども入れることができます。引っ越しのときや日本に帰国する際にすごく助かりました。ただ、中がどうなっているのか少し気になります。ゴミとか入れる人いそうで…笑


エシカルファッションのお店も増えてきています。エシカル(Ethical)は日本だとあまり聞き馴染みのない言葉ですが、「思いやり」に近い感覚かなと思います。一般社団法人エシカル協会の定義がわかりやすかったので載せときます。

一般的には、「法的な縛りはないけれども、多くの人たちが正しいと思うことで、人間が本来持つ良心から発生した社会的な規範」であると言えます。私たちが普及活動を行なう際の「エシカル」とは、根底には一般的な定義が流れているものの、特に「人や地球環境、社会、地域に配慮した考え方や行動」のことを指します。

なんだか小学校の道徳の時間を思い出した笑  ”心のノート” にエシカル消費の内容も入れたらいいのに、なんて。


ちなみに、画像右側のエシカルファッションのお店はヘルシンキで見つけました(地図番号➄[青]Lapuan Kankurit Store & Studio)。 ヘルシンキ2035年までにカーボンニュートラルになることを目指していて、日々の暮らしのなかで環境に配慮した考え方(Ecological thinking)ができるような街づくりをしています。

私がすごくいいな~と思たのはMy Helsinkiというサスティナブルなお店の紹介サイトです。市民と専門家が協働で作成したサステナブルの指標を基準にお店を評価しています。運営母体は、市が持っているマーケティングカンパニーHelsinki Marketingだそうで、官民一体になってサスティナブルに取り組んでいるのがすごい!

www.myhelsinki.fi

 

あなたの買いものは誰を笑顔にする?

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私はイギリス留学中にWWOOF(World Wide Opportunities on Organic Farms)という、農作業をお手伝いする代わりに食事と宿を提供してもらえるサービスを利用して、オーガニック農家さんのところへ遊びに行っていました。普段は大学に通っているので、「週末だけお手伝いさせてほしい」というメールをニューカッスルから行ける農場にひたすら送り、ほとんど返信がないか「長期じゃないと受け入れていない」と断られるかのどっちかだった中、唯一受け入れてくれたのがBluebell Organicsという家族経営の農家さんでした。

 

かっぷくがよく包み込むような優しさ溢れるお母さんCathとしっかりものでユーモラスなお父さんJem、20歳前後のお子さんが3人と白靴下を履いているようなネコちゃんSocksのベジタリアン一家。農場には近所に住むおじちゃん・おばちゃんが来てくれて「ジムに行くよりも畑作業の方が体にいいわ~」と一緒に作業をしてくれます。本当に平和でほのぼのとしたファームです。

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雑誌でつくった袋とコンポストで分解される袋

私が主にお手伝いさせていただいていたのは、ファーマーズマーケットでの販売でした。”Hello”とお客さんと挨拶を交わして、世間話をしたり野菜の説明をしながら、好きなものを好きなだけ選んでもらいます。キロ単位で値段が決まっているので、量りで値段をチェックしてお会計。

さすが、オーガニック野菜を選ぶ方たちは環境意識も高くて、ミニトマトを入れる用の小さな紙袋を持ってきている人や以前購入したりんごジュースの空き瓶を返却してくれる人もたくさんいました。ちなみに、イギリスでは買い物袋が有料なのでマイバック持参は当たり前です◎

オーガニックのよさは、つくる人、食べる人、地球のみんなに優しいということ。ちなみに、日本で有機農業は「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業」と定義されています[5]。

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国ごとに有機認証の登録機関が設置されていて、日本だとJASマークが有名ですね(画像:最上段右端)。イギリスではSoil Association(画像:最下段まん中)が最大の認証機関となっていて、国内オーガニック食品の約70%が認証を受けています。「健康な土壌が健康な植物を育み、それが健康な体を生んでいく」という理念のもと1946年に設立されたチャリティー団体です。毎年、農場に審査員が来て土壌の状態などをチェックするそうで、Jemはその資料作成に追われていました。

審査基準の一部をあげると
・ 化学薬品、化学肥料、農薬を用いていない
・ 肥料には遺伝子組換え作物が含まれていない
・ 過去5年以内に遺伝子組換え作物が生産されていない
・ 工業地帯から離れた場所で栽培されている
などなど

地球環境、人体の健康、動植物の健康を害さないことが全体の方針としてあげられています。


この方針と同じ理由でベジタリアン / ヴィーガンになる人もヨーロッパには多くいます。ざっくりいうと、動物性のもの(肉、魚、乳製品等)を控えている人たちのことです。私の友だちにも何人かいて、一緒にご飯を食べることもありましたが、全然困ることはなかったです。たいていのレストランにはベジタリアン / ヴィーガン対応メニューがあるし、スーパーでも当たり前に植物性食品を調達できます。その選択肢の多さには驚きました。

たとえば、牛乳の代わりとなる植物性ミルクには、豆乳、オーツミルク、カシューナッツミルク、アーモンドミルク、ヘーゼルナッツミルク、ココナッツミルクがあります。日本では見たことがなかったので、おもしろがって全部試してみたのですが、私はオーツミルクが一番好きでした(実は牛乳よりも好み)。


ちなみにBBCが出しているデータによると、オーツミルクは豆乳と同じくらい環境負荷(生産に必要なCO2の排出量、土地利用、水利用)が低いようです[6]。こうした背景を知っていれば、牛乳じゃなくても全然いいや~と思います。

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余談ですが、私がイギリスで愛飲していたオーツミルク「OATLY」が来年にも日本に上陸するとのことで、今からめっちゃ楽しみです!笑


さて、ここで問題!(唐突w)
先日10月30日「食品ロス削減の日」に消費者庁から賞味期限の新しい愛称が発表されました。それは何でしょうか!

 

チチチチチチ…

 

正解は…

 

なんと…

 

700件の中から選ばれた…

 

おいしいめやす

 

わかりやすい!!

 

(ここまで文章書きすぎたので、余白を贅沢に使いたくなった笑)

そうそう、我が家には賞味期限という概念がありません。こんなこというとドン引かれるかもしれないけど、この間も2019年4月20日までのクリームチーズを食べて普通においしかった。しかし、賞味期限の愛称を変えたところで、食料廃棄の問題は簡単には解決しなさそうですよね…。


世界で廃棄される食料品は年間13億トン(国連食料農業機関FAO)!!なんと生産量の3分の1が捨てられている現状にあります。日本はというと、食品廃棄物は年間2,550万トン!そのうち食べられるのに捨てられている食品ロスは612万トン(平成29年度推計、農林水産省)!これは国連世界食糧計画(WFP)による食糧援助量(約320万トン)の2倍に相当する量で、その廃棄コストは年間2兆円にも及ぶそうです。


いやあ、何してんの?!という話ですよ。想像してみてください。毎日1億2,000万人のみんながお茶碗一杯分の食べものをゴミ箱に捨てているんですよ。ただでさえ食料自給率37%なのに無駄遣いがすごすぎませんか!はい、激おこぷんぷん丸ですね←古い

 

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NPO法人日本もったいない食品センターHPより

若干言葉がややこしいので画像を拝借しました。日本では、まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」と同じ意味で「フードロス」という言葉が使われますが、英語だと「Food Loss」は消費者の目に触れる前の供給過程で出る食品ロスを表していて、賞味期限切れや食べ残しで出る食品ロスを「Food Waste」と呼んでいます。つまり日本語の「食品ロス」は英語の「Food Waste」です。


イギリスをはじめとしてヨーロッパでは、市民レベルでFood Waste対策が進められています。たとえば、規格外の野菜やスーパーの廃棄から食事を提供するコミュニティカフェ。「Pay As/What You Feel(気持ちの分だけ払ってね)」形式を導入していることが多いので、お金を持っている人も持っていない人も気軽に立ち寄ることができます。

 

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私が旅先で訪れたコミュニティカフェ(地図番号➂[橙]Totnes United Free Church)は月1回教会で開催されていて地元の人で大賑わいでした。完全にアウェイな旅人の私。トレーをもってどこへ座ろうか…ときょろきょろしていたら、”ここおいで~”と声をかけてくれる人がいて、大きなテーブルを囲んで色いろとおしゃべりしながらいただきました。楽しかったな~。食品ロスを削減すると同時に地域の交流拠点にもなるなんて、素晴らしい!


そのほか、フードシェアリングの取組も活発です。コミュニティフリッジといって、地域住民が共同で利用できる冷蔵庫を設置している地区もあります(地図番号④[橙]Pop Brixton)。また、ご近所さんから食材や物をもらうことができたり、飲食店で閉店間際に値引きされた商品を購入することができたりするアプリもありました。これぞ現代版おすそわけシステム。素敵です。


この辺は日本でも広まってきていますね!

lifeee.tokyo

 

足るを知る丁寧な暮らし

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最後は「住」。お家と暮らしの話をしたいと思います。
まず、イギリスの家は家具付きのことがほとんどなので、いちいち物を買いそろえる必要がないんです。エコだし経済的ですよね。それに、イギリスでは古い家ほど価値があるとされる傾向があるので、築100年を超える家は当たり前で、築300年以上の家もメンテナンスしながら一般家庭が暮らしていたりします。日本で築300年といったら国宝・重要文化財級!気候や災害、生活様式の変化、建築基準などいろんな違いがあるので、イギリスがえらくて日本がだめと言いたいわけではないですが、古いものを大切にするという価値観は見習いたいところです。

最近、日本でも省エネ住宅が増えてきていますが、イギリスでは2016年から新築住宅のゼロカーボン化が義務化されています。通称 ”Zero Carbon House” といわれるもので、冷暖房、給湯、換気、照明などに必要なエネルギーを自給するよう設計されています。
 

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実際に中を見せてもらったのですが、大きい窓や室内に設置されている鏡で光と熱が取り込みやすくなっていて、窓を開けると心地よい風が吹き抜けていきます。こういった自然のエネルギーを最大限に活かした設計手法を「パッシブデザイン」というそうです。電気は太陽光発電機、お湯は太陽熱温水器を利用していて、ゼロカーボンを達成しています(イギリスって曇りが多いんだけど問題ないのだろうか…)。


マテリアルにも工夫が!断熱材には古新聞紙、バスルームの床にはリサイクルビン、木製の階段には取り壊した建物の床材が使われていました。どうやら、古い建物そのものだけでなく素材まで使いまわすらしい。


そして、住宅の要素として欠かせないのがお庭。イギリス人ってほんとにガーデニング大好きなんですよね~。なんでか未だによくわかっていないけど。正面からみて狭そうな家でもちゃんと裏庭があります。私の友だちは、キッチンから出た生ゴミコンポストにして、それを肥料にハーブやルバーブなどを育てていました。こういった栄養循環が日常にあるっていいなあ。

 

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Zero Waste ムーブメントも各地で巻き起こっています。Zero Wasteとは字のごとくゴミをゼロにすることを目指して、使い捨てのものを控えたり、量り売りショップを利用したり、物を所有せずシェアしたりするライフスタイルを意味します。


私が住んでいたNewcastleにもZero Waste ショップがいくつかあって、ナッツ、穀物、チョコ、スパイス、油、シャンプーなどの詰め替えが置いてありました。ほかにも竹製ハブラシやタブレット型の歯磨き粉、竹製カトラリーセット、土に還るキッチンタオルなどなど、おもしろい雑貨がいろいろあります。

 

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いきなり\ゴミゼロ/っていわれると、ストイックなライフスタイルな感じがするけど、できることからできる範囲でやればいいですね~。私なんか意識高い風にブログ書いているけど、めっちゃゴミ溜まるし、量り売りで全部揃えられるマダムな生活には程遠い…。ただ、マイカップを持ち歩いてみたり、みつろうラップつくってみたり、楽しくて個人的におしゃれだと思うことからやってます。そう、Zero Wasteがなんかイケてるから面白がっているだけなんです笑


日本でも2003年に徳島県上勝町が「ゼロウェイスト宣言」を出していますね[7]!すごい先進的!Zero Waste ショップもエコストアパパラギさん(神奈川県藤沢)やnue by Totoyaさん(東京都渋谷区)など少しずつ増えてきているので今後が楽しみです!

ideasforgood.jp

 

まとめ

よし!やっとここまできた!笑
気づいたら1万字超えという超大作になってしまいました、、なんてこった。果たして、ここまで読んでくれる人はいるのだろうか。まあ、ほぼ自己満なのでいいんだけど。情報を盛り込み過ぎるのは私のよくない癖です。


この情報過多・趣味大爆発ブログで伝えたかったのは、知った上で選択するのが大切だよね~ということです。私がヨーロッパで見てきたことがその選択肢を増やすヒントになったらいいなと思います。

 

=参考=

■Loidutsチャリティショップ

HP:https://loidutsshop.stores.jp/
Facebookhttps://www.facebook.com/loidutscharityshop
note:https://note.com/loiduts

 

■TSU.NA.GU.
HP:https://www.tsunagu-fashion.com/
Instagramhttps://www.instagram.com/tsunagu_fashion/?igshid=1c4u0ghb0gq61
Twitterhttps://twitter.com/tsunagu_fashion?s=21

 

■アース・オーバーシュート・デー

2020年のアース・オーバーシュート・デーは8月22日 「地球の使いすぎ」前年より3週間遅い到来となったが、いまも続く使い過ぎの状態 |WWFジャパン

5月12日は日本のオーバーシュートデー。使える資源が底をつく日、あなたは何をする? | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

 

■引用URL

[1]持続可能な開発(Sustainable Development)|外務省
[2]国連、ファッションの流行を追うことの環境コストを「見える化」する活動を開始 | 国連広報センター
[3]年間100万トンもの服が捨てられている・・・。環境問題のカギは、アパレル産業? | ハフポスト LIFE
[4]最新版!【アパレル業界・基礎講座2020】日本に流通する服の生産地は? 供給構造編 | センケンjob
[5]【有機農業関連情報】トップ ~有機農業とは~:農林水産省
[6]Climate change: Which vegan milk is best? - BBC News
[7]ゼロ・ウェイストタウン上勝 | 上勝町ゼロ・ウェイストポータルサイト ZERO WASTE TOWN Kamikatsu