さあ、はじまりました。新シリーズ。教員免許なし・塾講経験なし・子育て経験なしのアラサー大学院生によるトライ&エラーがとまらない高校の授業づくりの本音と本気の記録です。
舞台はとある地方都市にある偏差値55くらいのF高校。ひょんなことから私は、F高の「総合的な探究の時間」という授業で40人を担当することになりました。
って、そもそも「総合的な探究の時間」ってなんなのよ。
はい、そこからはじめなければなりません。学習指導要領なんて読んだこともないし読もうと思ったこともなかったこれまでの人生。
読みました160ページ。先生たち全部これ読んでるのかな。すごいな。
高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総合的な探究の時間編(文部科学省、2018)
「総合的な探究の時間」(長いので総合探究と呼ぼう)というのは、どうやら総合学習の進化系らしい。2018年に学習指導要領が改訂されて、今年2022年度から全国の高校で本格導入されているようです。
総合探究の目標をみると、
「探究の見方・考え方を働かせ,横断的・総合的な学習を行うことを通して,自己の在り方生き方を考えながら,よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。」
とあります。
うむ。なんとなくわかるようでわからない。総合学習と何がちがうんだろう?
ということで総合学習の目標をみると、
「探究的な見方・考え方を働かせ,横断的・ 総合的な学習を行うことを通して,よりよく課題を解決し,自己の生き方を考えていくための資質・能力を次のとおり育成することを目指す。」
とあります。
ん?間違い探しかな?と思ったのですが
総合学習は[ 課題解決 によって 自己の生き方 を考える]
総合探究は[ 自己の在り方生き方 を考えながら 課題発見・解決 をしていく ]
と、ゴール設定に違いがあり、よーく見ると総合探究には「(自己の)在り方」と「(課題を)発見」が追加されています。
自己の在り方と生き方を考えながら課題の発見から解決までやるとは…
私もまだその途上なんですけど講師なんてやっていいのでしょうか汗
高校生に何かを伝えられる自信がまったく湧きません。しかも40人も…ムリムリムリ
そっか、じゃあ、私も彼らと一緒に学んでいくスタイルでいこう!と開き直ってみるものの、さすがに1人じゃ40人全員の自己の在り方・生き方には向き合ってられんぞと思いまして
研究室の後輩にすがる想いでお願いし、地元の大学生と地域おこし協力隊を巻き込み、総勢7人体制で \ かかってこいやー / できるメンター集団を結成しました。
仲間がいるってほんとにありがたい。ただね、その分ちゃんとチームビルディングはしないといけないのよ。
というわけで、まずは授業全体の方針について考えて、メンターのみなさんと作戦会議することにしました。
次回は、総合探究の目標と内容はどう決める?をテーマに書きたいと思います。
新たなことに挑戦することのワクワクと、後戻りできない責任や緊張感のヒリヒリのなかで、どんな授業をつくっていけるだろうか。乞うご期待!
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