こんにちは!帰国後2カ月経って、やっと社会復帰しましたSaeです。
私がイギリスから帰国したのは3月24日。イギリスがロックダウンした日です。既に日本でも水際対策が始まっていて、本当に大変でした…(この話は長くなるので後日!)
さて、
ブログって何から書きはじめたらいいんだろうと考えてて(以前ブログ開設したときはここで行き詰った)いきなり色んな国の話をはじめてもよかったんですが、やっぱり私と深くつながっている場所のことを最初に紹介したいと思います。
ということで、マイセカンドホームタウン
イギリスのニューカッスルです!!\ででん/
サッカーに詳しい人は知っているかもしれません。そう、武藤嘉紀選手が所属しているしていたニューカッスル・ユナイテッドがある街です。(3月にサッカーの試合を見に行く予定だったのにコロナのせいでなくなったっていう悲しみ、コロナァ。)
イングランド北東部に位置していて、ロンドンから電車で行っても3時間半はかかるかな。スコットランドの首都エディンバラへ行く方が近いという地方都市です。
地図でみるとこの辺り。※青丸は観光、赤丸は飲食のおすすめ
わざわざ観光で来るような場所ではないんですが、ほんとうに住みやすくて素敵な街なので、ぜひ訪れてみてほしい!
今回はニューカッスルの基本情報やおすすめスポットをがっつり紹介していきます◎
※新型コロナウイルスの影響で現在もイギリスはロックダウン中です。各施設の再開についてはそれぞれのサイトをご確認ください。(2020年6月現在)
基本情報
・行政区:England王国、Tyne and Wear州、Newcastle upon Tyne
・人口:300,196人(2018年現在)
・人種構成:白人85.5%、アジア人9.7%、黒人1.8%、その他3%
・面積:113 km²
・特徴:学生の街、方言、ナイトライフ、ニューカッスルユナイテッド
・愛称:Geordie
日本でいうと、人口は福岡県の久留米市、面積は神奈川県の小田原市と同じぐらいです。といってもあまりイメージ湧かないですかね、、
基本的には治安がすごくよくて、中華街やアジアスーパーがあるぐらいアジア人にも優しい街です。私は大学からの帰りが遅くなる日もあったのですが、夜一人歩いても危険な思いをしたことは一度もありませんでした。(あやしい匂いはしたけど…)
街中には大学が2つあって、常に学生でにぎわっています。私が通っていたのはNewcastle大学ですが、Northumbria大学にも交換留学で来ている日本人は何人かいました。全体的には中国からの留学生が多い印象です。
ニューカッスルを語るのに欠かせないのが方言!
ニューカッスルの人びとは”Geordie”(ジョーディー) という愛称でよばれているのですが、ジョーディーアクセントが本当に聞き取れない!これはイギリス人からもネタにされるほどです。
例えば、
Am gan hyem - I'm going home
a luv yee pet - I love you
Shy bairns get nowt - shy children get nothing
もはやどう発音するかもわかりません。私は1年間住んでも聞き取れませんでした… :'(
大学では標準語(BBC Englishと友達は言っていた笑)を使っているので問題ないのですが、地元の市場とか行くと、これは英語ですか?!という感じです。でも、みんなフレンドリーなので笑顔とノリでコミュニケーションはとれます!
そんでもって、ジョーディーは酒飲みでも有名なんです!
なんと街中にはパブが200か所以上!!お昼からテラス席でビール片手に楽しむ人たちの姿を見ることができます。そして、ナイトライフも充実していて、毎晩露出の激しいお姉さん集団があちらこちら。みんな楽しそうで活気がありますよ~
こんなジョーディーたちの地元感が大好きなんです!
ということで、前振りが長くなりましたが、ぜひ訪れてほしい個人的おすすめなスポットをまとめました!(通し番号は地図上の青丸と対応しています )
ニューカッスルのおすすめスポット10選
➀Newcastle University ニューカッスル大学(見学)
Haymarket駅を出るとすぐ目の前にニューカッスル大学があります。
古いレンガ造りの建物やモダンなガラス張りの建物など色んな建築があり、キャンパス内を歩きまわるだけでも楽しいですよ!写真は中心部にあるStudent Forumという広場。ここのベンチでは、よく学生たちがランチを食べたり、おしゃべりしたりしています。
ところで、この人型の頭、気になりませんか?
ニューカッスル大学はアートの分野で有名なのですが、これらは卒業生による作品で、銅・コルテン鋼・スチール鋼からできた3つの頭が設置されています。それぞれ人間と産業の歴史を表しているらしく、金属加工の時代・産業革命の時代・デジタル時代を表現したもののようです。
学内にはHatton Galleryというアートギャラリーもあります。定期的に特別展示やイベントをやっているので、アートに興味があればぜひ立ち寄ってみてください◎
Hatton Gallery : https://hattongallery.org.uk/
Address : Kings Road, Newcastle University, Newcastle upon Tyne, NE1 7RU
お腹がすいたらStudent Unionへ!
学食が楽しめます。日本の大学にある食堂のようなものはないですが、Co-op(コンビニ) や Subway(サンドイッチ)、Shijo(お寿司)、Domino's pizza(ピザ)、Starbucks(カフェ)などなど、選び放題です。夕方以降はパブやクラブもオープンします。(大学内にクラブとかさすが海外…!)
Co-opのすぐ隣では大学オリジナルグッズを販売しているので、お土産にも良いですね。私は裏起毛のトレーナーを愛用しています :)
➁Grainger Market グレインジャー市場(ショッピング)
このマーケットには本当にお世話なりました!!
街の中心部にある屋内マーケットなのですが、八百屋さんだけでなく、お肉、魚、チーズ、コーヒー、服、雑貨などに加えて、飲食スタンド(ピザ、中華、カフェなど)も充実しています。
とにかく野菜とフルーツが安くて新鮮!(アボカド8個で£1、バナナ50pとか)
量り売りなので好きな量だけ買えるというのも一人暮らしにとっては嬉しいです。あと、パッケージのゴミが出ないことや、地元感あふれるおばちゃんたちと会話できるのも良いですね◎
ニューカッスルグッズをあつめたギフトショップもおすすめです!
GEORDIE GIFTS : https://geordiegifts.co.uk/
Address : Grainger Market, Newcastle upon Tyne, NE1 5QQ
Opening Hours : Monday - Saturday 9.30am - 4.30pm, Sunday - Closed
➂Quayside Sunday Market キーサイド日曜市(ショッピング)
晴れた日曜日には川沿いのマーケットへ!1736年には開催されていた記録があるとのことで、由緒あるジョーディーたちのマーケットです。
古本、レコード、古着、陶器、キャンドルなどなど、掘り出し物がたくさんあります。色んな国のキッチンカーも集まるので、多国籍料理も楽しめますよ!
私はいつも3往復ぐらいしてました :9
川を眺めながら淹れたてのコーヒーを飲んだり、アルメニアンサンドイッチにかぶりついたり、ラクレットチーズがけポテトをつまんだり…食べものの記憶しかない笑
The Quayside Sunday Market : https://newcastlegateshead.com/business-directory/shopping/quayside-market
Address : Newcastle Quayside, Newcastle Upon Tyne, NE1 3DE
Opening Hours : Sunday 9am - 4pm
➃BALTIC Centre バルティックセンター(アート、展望台)
日曜市を通過してミレニアムブリッジという白い橋を渡ると、奥にこんな建物がみえてきます。コンテンポラリーアートを展示するバルティックセンターです。1階にはニューカッスルや展示に関連したおしゃれなグッズを販売するショップ、2階から4階がギャラリー、5階に展望台、6階にレストランという構成となっています。
イギリスの多くの美術館・博物館と同様に入館料は無料なので、ふらっと立ち寄ってアート鑑賞できるという手軽さ。暮らしの身近にアートがあるって素敵ですよね。
BALTIC Centre for Contemporary Art : https://baltic.art/
Address : Gateshead, Newcastle Upon Tyne, NE8 3BE
➄Newcastle Castle ニューカッスル城(見学)
街の中心地からタイン川の方面へ下るとあらわれるイエローストーンのお城。こじんまりとしていますが、シンプルでかっこいい。写真でもわかる通り修繕された箇所がわかりやすいですね~。歴史を物語っているかのようです。
さかのぼること1066年、ノルマン人がイングランドを征服してここに城を建てたことが始まりだそうです。その1世紀ほど後に、ヘンリー2世の命令によって石造りに換えられて今の姿になりました。イングランドースコットランド間の中世戦争時にも主要な国境拠点となったようです。
Newcastle Castle : http://www.newcastlecastle.co.uk/
Address : THE BLACK GATE, CASTLE GARTH, NEWCASTLE UPON TYNE, NE1 1RQ
Opening Hours : Everyday 10am - 5pm (Last entry 4.15pm)
Price : Adult £8.50, Concessions £7.50, Child(5-15) £5, Family (2 adults and 3 children) £24
すぐ近くには St. Nicholas Cathedral があります。無料で見学できて、運がよければChoirの合唱練習をのぞくこともできますよ。ほっと一息つきたいときにおすすめです◎
➅Discovery Museum ディスカバリー博物館(見学)
ニューカッスルの歴史を知るならここ!
ハドリアヌス帝が古代ローマ帝国の北限国境として、現在のニューカッスルから西に長城を築いた頃の歴史から、スコットランドに占拠されていた時代の話、炭鉱の歴史と産業革命、世界大戦、21世紀に至るまで、当時の資料や使われていた物などが展示されています。日本とは違う視点で世界の歴史を眺めることができるので、おすすめです。
1時間では到底回りきれない広さなので、時間に余裕を持って訪れてみてください。こちらも無料です。
Discovery museum : https://discoverymuseum.org.uk/
Address : Blandford Square, Newcastle Upon Tyne, NE1 4JA
➆Theatre Royal シアターロイヤル(観劇)
たくさんの人がおしゃれして集まって、生身の人間が演じる1つの劇を楽しむ、あの雰囲気が私大好きなんです!
日本の劇場とはまた違って、半円形でバルコニー席があり、赤のベルベッドと金色の装飾が美しいシアターロイヤル。1788年に建てられてから移築や火災による損傷を経て、1901年に現在の姿となったようです。
年間400以上ものパフォーマンスを上演しており、40万人を動員しています。ミュージカルやバレエ、オペラ、コメディーショーなど、一年を通して楽しめますよ。
THEATRE ROYAL : https://www.theatreroyal.co.uk/
Address : 100 Grey Street, Newcastle Upon Tyne, NE1 6BR
私は友達とMatthew Bourne監督のロミオとジュリエットを観に行きました。禁断の恋という原作のストーリーラインは崩しすぎず、けれど全く違う作品かのような感覚にさせる。コンテンポラリーの複雑な動きにスピード感のあるエネルギッシュな演出が加わって、瞬きもできないほど熱中してしまいました。
➇Victoria Tunnel Tour ビクトリアトンネルツアー(体験)
かつては炭鉱で栄えたニューカッスル。街の地下には、トロッコで石炭を運ぶために使われていたトンネルが遺されています。1842年から1860年まで使用された後、炭鉱業の衰退とともにしばらく忘れ去られていましたが、第二次世界大戦時には防空壕として多くの市民を救いました。2006年に街の文化遺産として保護され、公開されるようになったそうです。
ツアーでは、陽気で演技派なおじさまたちがトンネルができるまでの話から炭鉱の歴史、戦争時の様子について、ユーモアたっぷりで説明してくれます。普通の観光とは少し違った体験を味わってみてください!
Victoria Tunnel Tour : https://www.ouseburntrust.org.uk/visit-vt
Address : 53-55 Lime Street, Ouseburn Valley, Newcastle Upon Tyne, NE1 2PQ
Price: Adult £8
➈The Angel of the North エンジェル・オブ・ザ・ノース(アート)
ニューカッスルといえばこの巨大なエンジェル (20m×54m)。彫刻家Antony Gormleyによってデザインされ1998年に完成しました。
なぜエンジェルかというと「誰もみたことがなく、想像しつづける必要があるから」だそうです。 そこには3つの意味が込められています。
➀この場所の地下で200年にわたり暗闇のなか炭鉱夫たちが働いていた歴史を伝えること
➁産業化時代から情報化時代へ移りゆく未来を見据えること
➂わたしたちの希望や恐れに目を向けること
ニューカッスルのシンボルとなり、多くの人びとに愛されているエンジェル。近くでみると絶妙な曲線が女性らしさを感じさせます。でも決していやらしくなくて、全体のバランスがなんとも美しいのです。アートの奥深さよなあ。
色んな角度から写真を撮ったり、エンジェルポーズをしたりして楽しんでみてください!
The Angel of the North : https://www.gateshead.gov.uk/article/3957/Angel-of-the-North
Address : Durham Rd, Low Eighton, Gateshead, Newcastle Upon Tyne, NE9 7TY
Access : Eldon Square(商業施設)バス停からGo North Eastというバス会社の21番The Angelに乗車してDurham road - Angel ot The Northで下車。往復£3.9(現金またはコンタクトレス対応)
➉Tynemouth Market タインマス市場(ショッピング)
週末は何をしようかな~と思ったらぜひタインマスマーケットへ!メトロに乗って海を目指して東へ進むこと30分。駅舎まるごとマーケットで賑わうタインマス駅が見えてきます。プラットフォーム両サイドびっしりと150以上のお店が並んでいるのは圧巻ですよ。
先ほど紹介したキーサイドの日曜市よりもさらにフリーマーケット感まんさい!みなさん、じーっくり食器や古本、懐中時計などを眺めております。楽しい。骨董品だけじゃなく、地元のアーティストさんがメッセージカードや絵を販売したりもしていて、一点ものに出会えるわくわく感が半端じゃありません。
イギリスらしい雨の日でも大丈夫!駅舎全体がクリア板の屋根で覆われているので、いつでも楽しめるのも嬉しいポイント◎
Tynemouth Market : https://tynemouthmarkets.com/
Address : Tynemouth Station Station Terrace, North Shields, North Tyneside, Newcastle Upon Tyne, NE30 4RE
Opening Hours : Sturday 9am - 3.30pm, Sunday 9am - 3.30pm
[おまけ] ⑪Jesmond Dene ジェスモンド公園(ピクニック)
10選っていって書き始めたのに、もう一か所おすすめスポット思い出しちゃいました。。街の中心からは少し離れてしまいますが、晴れた日にぜひ訪れてほしいのがJesmond Dene(ジェスモンディーン)!
自然いっぱいのマイナスイオンを感じたい人や、子連れでのびのび遊びたいという方に特におすすめです。園内には広い芝生、ミニ動物園、アイスクリームスタンド、小川に滝、水車小屋の跡地などなど、盛りだくさん。バードウォッチングや植物観察しながら歩くだけでも楽しいですよ :D
まとめ
ニューカッスルでの色んな場所の記憶をたどりながら、改めて良い街だな~と、ひとり思い出にふけってしまいました。観光地化されていないからこそ、日常と切り離されていない温かみを感じることができるんです。マーケットにしても、博物館や劇場にしても、ジョーディーたちの暮らしのなかに、すっと入れさせてもらえる居心地の良さがあります。みなさんもイギリスに訪れた際はぜひニューカッスルへ行ってみてください。きっと非日常のなかにある日常を感じられると思います!
次回は、ニューカッスルの魅力パート2!飲食編をお届けします。レストランからカフェ、パブまで、絶対に失敗しないお店を選びました。お楽しみに~
■参考
・City population (アクセス2020年6月8日)
https://www.citypopulation.de/en/uk/admin/tyne_and_wear/E08000021__newcastle_upon_tyne/